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参考資料5 全国がん登録 届出マニュアル2025<公開> (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60625.html
出典情報 厚生科学審議会 がん登録部会(第32回 8/4)《厚生労働省》
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第 2 章:届出項目について
進展度の総則
1.

進展度・治療前と進展度・術後病理学的の 2 通りの分類があります。基本的な考え方は、
UICC TNM 悪性腫瘍の分類の総則に倣います。

2.

進展度・治療前:治療前に得られたエビデンスに基づきます。すなわち、身体的検査、画像
診断、内視鏡検査、生検、外科的検索およびその他の関連する検査法により得られるもので
す。

3.

進展度・術後病理学的:治療前に得られた情報(進展度・治療前)に、手術や病理組織学的
検索で得られた知見を補足、修正して決定されます。手術や病理組織学的検索が行われない
場合は適用されません。

4.

進展度・治療前の診断後、手術の前に、初回の治療が開始された場合、進展度・術後病理学
的は「660 術前治療後」 を適用します。

5.

原発巣が不明の場合、「499 不明」 を適用します。

6.

全ての組織型に適用されます。
例外
白血病、多発性骨髄腫
「777 該当せず」を適用します。

7.

死体解剖の情報は、病理組織学的検索で得られた知見と同等に適用します。

8.

複数の区分に該当する場合、より高い進展度の区分を選択します。例えば、領域リンパ節転
移と隣接臓器浸潤の知見が両方認められる場合、隣接臓器浸潤を選択します。

9.

判断に疑いの余地がある場合、より進展度の低い区分を選択します。

10. 初回の進展度・治療前、進展度・術後病理学的が確定した後に転移が診断された場合でも、
初回の進展度・治療前、進展度・術後病理学的ともに修正は行いません。

全国がん登録届出項目詳細
全国がん登録届出項目は、患者基本情報、腫瘍情報、初回の治療情報の大きく 3 つの情報に分けら
れます。
患者基本情報は、全国がん登録データベースの管理及び維持並びに基本的な集計単位として利用し
ます。
腫瘍情報は、罹患年やがんの分類等の集計の単位及び診断の確からしさ等の登録情報の精度管理に
利用します。うち、診断時の進展度は、がんがどのような病期の時に診断されているか大きく傾向
をとらえ、医療水準を測る指標の一つとして利用します。
初回の治療情報は、がんの種類と主な初回治療方法について大きく傾向をとらえ、医療水準を測る
指標として利用します。
各項目の届出上の要点をご確認の上、届出情報をご記入ください。

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