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参考資料5 全国がん登録 届出マニュアル2025<公開> (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60625.html
出典情報 厚生科学審議会 がん登録部会(第32回 8/4)《厚生労働省》
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第 2 章:届出項目について
領域リンパ節転移
・ がんの発生元の器官と直結したリンパ路をもつリンパ節への転移が認められる状態と定義
します。その器官に所属するリンパ節の範囲に関する定義は複数あります。それらを参考
に、転移の認められるリンパ節が領域リンパ節の範囲なのか、それを越える遠隔のリンパ
節なのかを判断します。
・ リンパ節へのがん細胞の転移の有無は病理検査によって診断されますが、進展度・治療前
の決定には、画像診断及び触診の所見も考慮して、総合的に判断します。
隣接臓器浸潤


がんが発生元の器官と隣接する器官の境界を越えて進展した状態と定義します。



隣接臓器へのがん細胞の転移の有無は病理検査によって診断されますが、進展度・治療前
の決定には、画像診断及び触診の所見も考慮して、総合的に判断します。

遠隔転移


がん細胞が発生元の器官から離れて身体の他の部位に移動し、新しい病巣(the new
location)において増殖を始めている状態と定義します。



遠隔転移には、リンパ行性転移及び血行性転移の他、体腔内の体液を介して拡がる播種性
転移も含まれます。播種性転移には、胸膜播種、腹膜播種、髄腔内播種などがあります。



がんの発生元の器官と直結したリンパ路をもたないリンパ節への転移は遠隔転移としま
す。
例外
卵巣癌の腹膜(播種)転移は、隣接臓器浸潤とします。

進展度区分の定義適用の例外
悪性リンパ腫及びカポジ肉腫については、前述の進展度区分の定義とは異なる定義を適用しま
す。
いずれも、限局、隣接臓器浸潤及び遠隔転移の 3 区分で進展度を評価し、上皮内及び領域リンパ
節転移に相当する進展度はありません。
悪性リンパ腫
限局

1 つのリンパ節領域
限局性の 1 つのリンパ節外臓器又は部位

隣接臓器浸潤

限局と遠隔転移の定義を満たさない

遠隔転移

リンパ節外臓器のびまん性又は多発性侵襲
孤立性のリンパ節外臓器及び遠隔リンパ節侵襲

カポジ肉腫
限局

粘膜、皮膚、内臓のいずれか1つに病変

隣接臓器浸潤

粘膜、皮膚、内臓のいずれか 2 つに病変

遠隔転移

粘膜、皮膚、内臓のすべてに病変

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