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歴史の転換点における財政運営 (110 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html
出典情報 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》
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設計に施工業者のノウハウを活かすことにより、品質向上や施工の効率
化等を図る発注方式が実施され、コスト削減が確認された事例が報告さ
れている。我が国においても同様の発注方式が、平成 26 年度(2014 年
度)に導入されたにもかかわらず、ほとんど導入実績がない状況となって
いる。
施工業者の技術革新等の成果を最大限生かした効率的な設計・施工が
実施されるよう、当該発注方式の工夫を含め、限られた財源でより多くの
事業量が確保できる方策を国土交通省において検討すべきである。
〔資料
Ⅱ-4-15 参照〕
また、公共事業の入札が不成立となった場合には、発注ロットの見直し
や見積活用方式108の採用などにより対応している。
前者は結果として事業が効率化する可能性があるが、後者は予定価格
の増額を招く可能性が高い。このことに鑑みれば、安易な予定価格の増額
を防止するため、見積活用方式を採用する際の基準を設けるとともに、不
調109・不落110防止の観点も踏まえ、発注ロットの拡大と併せた国庫債務負
担行為の活用など、事業を効率化させる方策を検討すべきである。
〔資料
Ⅱ-4-16 参照〕
(3)将来の維持管理コストも考慮に入れたアセットマネジメント
人口一人当たりの維持管理コストの増加が見込まれることや厳しい財
政事情を踏まえれば、将来の維持管理コストを適切に予測した上で、真に
必要なインフラ整備を厳選する必要がある。
その際、極力新規投資によらない手法や、民間資金・ノウハウを活用す
る方策を検討すべきである。
① インフラの将来維持管理コストを推計する統一的手法
下水道分野においては、他の土木インフラ分野と異なり、地方公共団体

108

かい り

発注者の積算との乖離が大きく、入札の不調・不落が発生している工事などについて、予定
価格の作成にあたり競争参加者の見積りを活用する取組。
109 入札において、応札者がなく不成立になること。
110 入札において、予定価格以内の応札者がおらず、不成立になること。
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