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総ー8参考1[1.2MB] (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63440.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第617回 9/17)《厚生労働省》
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提出者

具体的内容
制限回数を超える受診に対して選定療養費を設ける。

関係団体

関係団体

薬剤師による「血圧管理特化型個別化プログラム」このプ
ログラムは、高血圧予備群の方や、すでに降圧剤を服用
しているが血圧コントロールが不安定な方に対し、薬剤師
が専門知識と継続的な伴走で血圧の最適化を目指すも
のです。1.プログラムの対象者* 特定健診で高血圧リス
クを指摘された方(血圧が高めだが、まだ服薬治療には
至っていない方)。* 降圧剤を服用しているが、家庭血圧
や診察室血圧が目標値に到達していない方。* 降圧剤を
服用しているが、副作用や多剤併用による影響が懸念さ
れる方。* 血圧管理に関する正しい知識や生活習慣改善
の方法を継続的に学びたい方。2.薬剤師の役割と提供
サービス薬剤師は、薬の専門家である強みを活かしつ
つ、生活習慣全般にわたる「血圧管理のプロ」として、以
下のサービスを提供します。【詳細な初期アセスメントと個
別目標設定】〇徹底した問診と生活習慣ヒアリング* 現在
の血圧値(診察室血圧・家庭血圧の記録状況)* 服薬状
況(降圧剤の種類、服薬アドヒアランス、副作用の有無)*
食塩摂取量、飲酒量、喫煙習慣* 運動習慣、睡眠時間、
ストレス状況* 高血圧以外の合併症や既往歴、家族歴〇
リスク評価と個別目標の可視化* 収集したデータに基づ
き、高血圧のリスク因子を明確化し、患者さんに分かりや
すく説明します。* 日本高血圧学会のガイドラインも参考
にしつつ、医師の診断や患者さんの希望を踏まえ、個別
最適化された血圧目標値を設定します。* 血圧目標達成
のために、具体的で実行可能な生活習慣改善目標(例:1
日の食塩摂取量を〇g 減らす、毎日〇分ウォーキングす
る、週〇回自炊する、睡眠時間を〇時間確保するなど)を
患者さんと共に設定します。【継続的な血圧モニタリングと
フィードバック】〇個別化されたフィードバックとアドバイス
* 定期的面談(オンライン・オフライン): 週に 1 回や隔週
など、患者さんの希望に応じた頻度で面談を実施。血圧
データの推移を確認し、目標達成度を評価します。* 血圧
変動要因の特定と対策: 血圧データと日々の生活記録
(食事内容、運動、睡眠など)を照らし合わせ、血圧が変
動する要因(例:食塩摂取過多、睡眠不足、ストレスなど)
を患者さんと共に特定し、具体的な対策をアドバイスしま
す。* 服薬アドヒアランス支援: 飲み忘れがないかを確認
し、飲み忘れを防ぐための具体的な方法(一包化、カレン
ダー管理等)を提案。副作用による服薬中止のリスクを低

理由
高齢者や乳幼児等の負担割合が少ない方の、必要が無さそうな過度な受診が見受けられる事があるため、保険診
療で受診できる回数を設けるべきだと考える。
ただし、回数を超えても医学的に適切な受診と判断された場合は保険診療とする。
1.医療費の適正化と医療資源の効率的活用【重症化予防による医療費抑制】血圧のコントロールが不良な状態が
続くと、脳卒中や心臓病といった合併症を発症し、高額な治療費や入院費用、介護費用が発生します。薬剤師が早
期から介入し、血圧を適切に管理することで、これらの重篤な疾患の発症を抑制し、結果として国全体の医療費・社
会保障費の大幅な削減が期待できます。【医療機関の負担軽減と機能分化の推進】軽症高血圧の患者さんや、生
活習慣指導を中心とした血圧管理が必要な患者さんが薬局で継続的なサポートを受けられるようになれば、医療機
関の医師はより専門的な診断や治療が必要な患者さんに集中できるようになります。これにより、医療機関の負担
が軽減され、医療資源の効率的な配分と機能分化が進みます。【残薬・飲み忘れによる医療費の無駄を削減】降圧
剤は毎日継続して服用することが重要ですが、飲み忘れや自己判断による中止、あるいは副作用への不安から服
薬中断してしまうケースも少なくありません。薬剤師が継続的に服薬状況をモニタリングし、アドヒアランス向上を支
援することで、残薬の発生や薬の無駄を減らし、医療費の適正化に貢献します。2.薬剤師の専門性の発揮と薬局
の地域医療への貢献【薬剤師の職能の拡大と高度化】薬剤師は薬の専門家として、薬物療法の知識はもちろん、栄
養学、運動生理学、公衆衛生学といった幅広い知識を有しています。このプログラムは、薬剤師がこれら専門知識
を最大限に活用し、単なる調剤や服薬指導に留まらない、より能動的で高度なヘルスケアサービスを提供できる機
会となります。これは、薬剤師のやりがいやモチベーションの向上にも繋がります。【「患者のための薬局ビジョン」の
具現化】厚生労働省が推進する「患者のための薬局ビジョン」では、薬局が「地域住民の健康の維持・増進を具体的
に支援する」機能が求められています。このプログラムは、まさにそのビジョンを具体的に実現するサービスであり、
薬局が「身近な健康相談窓口」や「地域の健康ステーション」としての役割を強化し、地域包括ケアシステムの一翼
を担うことを可能にします。【身近なアクセシビリティ】薬局は全国で身近なところに存在し、医療機関よりも身近で気
軽に立ち寄れる場所です。患者さんが普段利用している薬局で、顔なじみの薬剤師から継続的な血圧管理サポート
を受けられることは、プログラムの継続性や効果を高める上で非常に有利です。国民の健康増進、医療費の適正
化、そして薬剤師・薬局の機能強化という、多角的なメリットをもたらす取り組みだと考えます。

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