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資料2‐2 令和6年度 業務実績概要説明資料 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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脳の免疫細胞がシナプスを選んで除去する仕組みを解明
背景:適切な神経回路の形成には、脳の免疫細胞(マイクログリア)による不要なシナプスの
除去が重要である。→どのように特定のシナプスが認識・除去されるのかは不明。

Nature Communications 誌に発表

今回の発見

Andoh et al., 2025 (プレスリリース:2025.2.14)

カスパーゼ3が、除去の目印となるC1qを
プレシナプスに集めることを発見

① ライブ観察によるシナプス除去の実証
免疫細胞 プレシナプス 神経細胞突起
10分

38分

20分

② メカニズム解明
(マイクログリア)

神経活動の上昇
プレシナプスにおける
カスパーゼ3の活性化
C1qの集積による
補体経路活性化

③ 病態形成への関与

熱性けいれん後、同様のメカニズム
により抑制性シナプスが除去される。
その結果、神経回路の興奮抑制バラ
ンスが興奮性に偏り、けいれんしや
すい状態となる。
カスパーゼ活性化

シナプス貪食

神経回路の興奮

けいれん

免疫細胞による
プレシナプスの除去

てんかんをはじめ、自閉スペクトラム症やアルツハイマー病など
様々なシナプス病の病態解明につながる発見

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