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令和6年度 医療用医薬品の販売情報提供活動調査事業報告書 (49 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0725-1.html
出典情報 令和6年度販売情報提供活動調査事業報告書について(7/25付 事務連絡)《厚生労働省》
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(2)不適切な販売情報提供活動の例
本事業を含め、9 年間で得られた疑義報告事例、事例検討会での検討結果等をもとに、製
薬企業の販売情報提供活動について不適切とされた主な内容を以下にまとめた。

①MR による口頭説明について
(承認範囲外の効能効果や用法用量をほのめかす説明)
海外での効能効果を紹介する
例)「日本の効能効果は限定的だが、海外では**も効能効果として認められている」
将来的な適応範囲の拡大を示唆する
例)
「今後は日本でも**が効能効果に認められるだろう」
副作用を効能効果のように紹介する
例)

(成分**が過剰となる副作用の医薬品について)**の上昇が期待できる」
レセプト審査で査定されにくい用法用量を紹介する
例)
「適応外だが**という使い方であれば保険の審査で査定されない」
添付文書に記載されている内容を守らなくても問題ない旨の説明を行う
例)
「医師さえ研修を受けていれば他の職種が研修を受けていなくても処方している例
はある」
適応追加を機に、承認外の使用を促すような説明を行う
例)
「心不全患者は腎臓が悪いことも多いため、**患者に対しても慢性腎臓病の病名
をつけて処方がしやすくなったと医師が言っている」
(エビデンスのない説明)
他の医療機関の評判や製造販売元の考え、権威者の意見等を、科学的根拠を示さずに伝
聞調で紹介する
例)
「他院では**と評判である」

「製造販売元では**と言われている」

「味が良い、使いやすい」

「他の医療機関では添付文書の用法用量よりも少ない投
与量で使用している」

「〇〇教授も『十分な効果が期待できる』と言っている」
非劣性試験の結果を用いて、他剤に対する優越性を主張する
他の医薬品の特徴を本剤の特徴のように紹介する
例)
「自社では**な医薬品を製造しているので、この製品も**である」
関連性のない事実を根拠に優位性を主張する
例)
「ガイドラインの掲載順が他剤よりも前である」

「AG と後発医薬品における溶出
性の差は効能効果に影響がある」
対照薬と一対一で対応していないデータや事実に基づき、優位性を主張する
例)

(有効成分は同じだが剤型が異なる対照薬のデータを示して)有効成分も剤型も同
じ対照薬に対して優位性がある」、

(活動期では既存薬 A のみ、寛解期では既存薬
B のみに対して非劣性が示された事実について)活動期も寛解期も既存薬に比べ
て非劣性が確認できた」

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