よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年度 医療用医薬品の販売情報提供活動調査事業報告書 (37 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0725-1.html
出典情報 令和6年度販売情報提供活動調査事業報告書について(7/25付 事務連絡)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

②-2 エビデンスなく、副作用に関する説明を行った事例
◆医薬品の種類:
中枢神経系用薬
◆問題のあった情報提供活動・資材:
企業担当者による説明(直接対面)
◆ポイント:
エビデンスがないにもかかわらず、副作用が少ないと説明した。
(MR の上司も同席して
いたが訂正もなかった。

◆内容:
本剤に関する製品説明をしたいと担当 MR とその上司が来院した。MR は、パンフレッ
トに記載された血漿中の当該薬剤の濃度推移に関するグラフを示しながら、
「錠剤はピー
クがあるため副作用が出やすいが、本剤は**製剤であり、濃度のピークがなだらかであ
り副作用が出にくい。また、血中濃度推移がなだらかなので軽度~中等度だと投与量が一
定となるので漸増していく必要もなく使いやす剤形なので採用してほしい」と説明した。
そこで、医療従事者より、この説明の裏付けとなる血漿中濃度のピーク時に副作用の頻度
が高いというエビデンスがあるのかを尋ねると、
「ない」との回答であった。
後日、医療従事者よりくすり相談センターに直接問い合せて、本剤形の製剤が錠剤と比
べて副作用が少ないというデータがあるのか尋ねてみると、そのようなものはなく、審査
報告書の記載では、錠剤よりも少し多いという結果であることが確認された。また、くす
り相談センターによれば、会社として、本剤形の製剤のほうが副作用が少ないといったプ
ロモーションは行っていないとの発言もあった。

33