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令和6年度 医療用医薬品の販売情報提供活動調査事業報告書 (45 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jshp.or.jp/content/2025/0725-1.html |
出典情報 | 令和6年度販売情報提供活動調査事業報告書について(7/25付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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⑥-3 他社製品と比較し、自社製品の副作用が少ないかのような事実誤認の恐れのある説明を
行った事例(④-1 と同一事例)
◆医薬品の種類:
末梢神経系用薬
◆問題のあった情報提供活動・資材:
企業担当者による説明(対面)
◆ポイント:
他社製品については副作用全体の発現率について言及したが、自社製品については傾眠
という一部の副作用の発現率を説明したことで、あたかも本剤の副作用が少ないかのよ
うな誤認を与える説明を行った。
◆内容:
新薬説明会でのプレゼンテーションにおいて、担当 MR より、副作用として睡眠障害
の発現率について説明があった。その説明によると、他社製品 B 剤では 10 数パーセント
の副作用の発現率であるが、本剤 A 剤では 2.4%といった内容であった。
その後、説明を受けた医療従事者がインタビューフォームを確認したところ、MR の説
明した発現率は、他社製品 B 剤については副作用全体の発現率の数字であり、A 剤は傾
眠のみの発現率の数字であり、これらを比較して説明していたことがわかった。MR は、
傾眠の副作用の説明をしているのだから、両剤とも傾眠の発現率を比較して提示すべき
であった。なお、傾眠の発現率は他社製品 B 剤のほうが 1%以下と低く、事実誤認を与え
かねる説明といえる。
⑥-4 特定の副作用のみ言及することで自社製品の優位性を言及した事例(③-1 と同一事例)
◆医薬品の種類:
抗悪性腫瘍剤
◆問題のあった情報提供活動・資材:
企業担当者による説明(直接対面)
◆ポイント:
副作用の中から自社製品に有利な点のみを取り出して自社製品の優位性を言及した。
◆内容:
本剤に関する院内での製品説明に、当院担当の MR と学術担当者の 2 名が来院した。
学術担当者より「本剤は、**を標的とする抗がん剤であり、(他社製品である)A 剤と
同じ**抗体であるが、結合している抗がん剤が異なっており、A 剤は骨髄抑制が強く GCSF が必要になる。本剤はほとんど骨髄抑制がない」といった言及があった。
副作用の中から自社製品に有利な点のみを取り出して自社製品の優位性を言及した。
なお、本剤でも骨髄抑制は重大な副作用の一つとなっている。
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行った事例(④-1 と同一事例)
◆医薬品の種類:
末梢神経系用薬
◆問題のあった情報提供活動・資材:
企業担当者による説明(対面)
◆ポイント:
他社製品については副作用全体の発現率について言及したが、自社製品については傾眠
という一部の副作用の発現率を説明したことで、あたかも本剤の副作用が少ないかのよ
うな誤認を与える説明を行った。
◆内容:
新薬説明会でのプレゼンテーションにおいて、担当 MR より、副作用として睡眠障害
の発現率について説明があった。その説明によると、他社製品 B 剤では 10 数パーセント
の副作用の発現率であるが、本剤 A 剤では 2.4%といった内容であった。
その後、説明を受けた医療従事者がインタビューフォームを確認したところ、MR の説
明した発現率は、他社製品 B 剤については副作用全体の発現率の数字であり、A 剤は傾
眠のみの発現率の数字であり、これらを比較して説明していたことがわかった。MR は、
傾眠の副作用の説明をしているのだから、両剤とも傾眠の発現率を比較して提示すべき
であった。なお、傾眠の発現率は他社製品 B 剤のほうが 1%以下と低く、事実誤認を与え
かねる説明といえる。
⑥-4 特定の副作用のみ言及することで自社製品の優位性を言及した事例(③-1 と同一事例)
◆医薬品の種類:
抗悪性腫瘍剤
◆問題のあった情報提供活動・資材:
企業担当者による説明(直接対面)
◆ポイント:
副作用の中から自社製品に有利な点のみを取り出して自社製品の優位性を言及した。
◆内容:
本剤に関する院内での製品説明に、当院担当の MR と学術担当者の 2 名が来院した。
学術担当者より「本剤は、**を標的とする抗がん剤であり、(他社製品である)A 剤と
同じ**抗体であるが、結合している抗がん剤が異なっており、A 剤は骨髄抑制が強く GCSF が必要になる。本剤はほとんど骨髄抑制がない」といった言及があった。
副作用の中から自社製品に有利な点のみを取り出して自社製品の優位性を言及した。
なお、本剤でも骨髄抑制は重大な副作用の一つとなっている。
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