資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (91 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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(先天性心疾患、弁膜症、
心筋症など)
急性心筋虚血
急性冠症候群
心筋梗塞
器質的心疾患なし
(QT延長症候群、
ブルガダ症候群など)
心不全
心停止
心静止 心室細動
不整脈死
図2
(ア)
心停止の成因
急性冠症候群
令和元年度に東京都監察医務院で検案が実施された病死(医師の診療を
受けずに死亡したもの等であって、多くが突然死)のうち、47.5%が虚血
性心疾患によるものであり、当該患者は心筋梗塞の初期が多いが、比較的
短時間で死亡するため心電図検査で心筋梗塞の波形を確認すること、解剖
で梗塞巣を確認することができないことから、心筋梗塞とはせず、虚血性
心疾患とするとされている68。こういった急性心筋梗塞の確定診断がつかな
い急性冠症候群としての虚血による心臓突然死は、心停止として取り扱う。
急性心筋梗塞の合併症として、前記(2)ウ(76 頁)のとおり、心室頻拍、
心室細動等の不整脈等がみられる。心室頻拍や心室細動は梗塞の程度とは
無関係に生じ、心筋壊死を生じない発症 30 分以内であっても突然死に至る
ことも多い。
(イ)
心筋疾患
a
肥大型心筋症
心筋症は「心機能障害を伴う心筋疾患」と定義され、肥大型心筋症、
拡張型心筋症、不整脈原性右室心筋症、拘束型心筋症に分類される(他
68
東京都福祉保健局. 東京都監察医務院 HP
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kansatsu/kiso/kyushi.html 2021.7 閲覧
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