資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (130 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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調査期間
(発病前)
時間
41
観察期間
疾病
調査対象
調整因子
結果
シンガポールに住む中国
心血管疾患、冠状
人(ベースライン時45-74
年齢、糖尿病または心血管疾患の診断 睡眠に関しては、6時間未満または9時間以上の者に
6時間未満または9時間 調査前年の平 1994年から2009年 動脈性心疾患及び
前向きコホート
歳)のうち、50,466人(糖尿
時年齢、性別、方言、在籍年、教育、婚 対して、6-8時間の者のハザード比は0.82(95%CI:
以上、6時間-8時間
均睡眠時間
まで
脳血管疾患に起因
研究
病、CVD、またはがんの既
姻状況、及びエネルギー摂取量
0.72-0.94)であった。
する死亡
往のない者は44,056人)
42
心血管疾患(心筋
5時間以下、6時間、7–8
梗塞または脳血管
1972年または1977
時間、9時間、10時間以 平均睡眠時間
疾患)による死亡、
年から2006年まで
上
及び非致命的心血
管イベント
43
心血管疾患(医師
によって心筋梗
5時間以下、6時間、7時
2005年にデータ収
米国人で18歳以上の
平均睡眠時間
塞、狭心症、脳血
間、8時間、9時間以上
集
30,397人(女性:57.1%)
管疾患と診断され
たもの)
フィンランドの25,025人のう
ち、完全なデータが取得で
コホート研究
きた23,290人(男性11,373
人、女性11,917人)
横断研究
有意性
著者名
タイトル
書誌情報
Chronic disease and lifestyle
factors associated with change
U字型の関連あ Smagula
J Sleep Res.
in sleep duration among older
り
SF, et al
2016; 25: 57-61
adults in the singapore chinese
health study
男女ともに、総死亡率と睡眠時間との間にU字型の関
連が見られた。
男性では、調整前のモデルによるハザード比は、睡眠
時間5時間以下、6時間、9時間、10時間以上でそれぞ
年齢、婚姻状況、収入、1か月間の社会
れ1.97 (p<0.01)、1.46(p<0.01)、0.95(p=0.54)、
U字型の関連あ Kronholm
活動の頻度、BMI、喫煙、総コレステ
1.44(p=0.02)であった。
り
E, et al
ロール、トリグリセリド、及び収縮期血圧
女性では、調整なしのモデルによるハザード比は、睡
眠時間5時間以下、6時間、9時間、10時間以上でそれ
ぞれ3.04 (p<0.01)、1.77(p<0.01)、1.04(p=0.65)、
1.95(p<0.01)であった。
Self-reported sleep duration,
all-cause mortality,
cardiovascular mortality and
morbidity inFinland
睡眠時間ごとの7時間睡眠に対するオッズ比は、5時間
Sabanaya
年齢、性別、人種、喫煙状況、アルコー
以下が2.20(95%CI: 1.78-2.71)、6時間が1.33(95%CI: U字型の関連あ gam C &
ル摂取、運動量、BMI、糖尿病、高血
1.13-1.57)、8時間が1.23(95%CI: 1.06-1.41)、9時間以 り
Shankar
圧、うつ病
上が1.57(95%CI: 1.31-1.89)であった。
A.
Sleep duration and
cardiovascular disease: results Sleep. 2010; 33:
from the National Health
1037-1042
Interview Survey
Sleep Med.
2011; 12: 215221
ベースラインで35-55歳で
あった10,308人のホワイト
年齢調整モデル:年齢のみ
ベースラインの
カラーの英国公務員のう
フルモデル:年齢、性別、婚姻歴、雇用
フェーズ1及びフェーズ3の睡眠時間(5時間以下、6、
A prospective study of change
フェーズ1:1985-88
ち、データに欠損のない
等級、喫煙状態、身体活動、アルコール
心血管疾患による
前向きコホート
7、8時間、9時間以上)とその後の総死亡率、心血管疾 U字型の関連あ Ferrie JE, in sleep duration: associations Sleep. 2007; 30:
平均睡眠時間 年からの17年及び
9,781人の参加者がフェー
摂取、自己評価による健康状態、BMI、
死亡
研究
患及び非心血管による死亡率の間でU字型の関連性 り
et al
with mortality in the Whitehall II 1659-1666
フェーズ3:1991-93
ズ1の分析に含まれ、その
収縮期血圧、コレステロール、身体疾
が観察された。
cohort
年からの12年
うち7,729人がフェーズ3の
患、修正GHQ(General Health Question)
分析と睡眠時間の変化の
スコア、冠動脈性心疾患の有病
分析に含まれた
44
5時間以下、6、7、8時
間、9時間以上
45
短時間睡眠(7時間未
満)
長時間睡眠(7時間超)
46
5時間、6時間、7時間、8
時間、9時間以上
(7時間の睡眠及び「主
観的な睡眠の質が良
好」な群を対照群とし
た)
47
48
調査方法
MEDLINEとEMBASEから抽
出した22件の前向きコホー
ト研究(被験者合計517,440 システマティック
人、CHD 17,841症例)。1時 レビュー、メタア 間ごとの睡眠時間の短縮 ナリシス
について14の、延長につい
て11の研究を解析。
睡眠時間とCHD発症率との間にはU字型の関連があ
り、睡眠時間7-8時間が最も発症リスクが低い。
睡眠時間U字型 Wang D,
睡眠時間が1時間短くなった場合の相対危険度は1.11
の関連あり
et al
(95%CI: 1.05-1.16)、1時間長くなった場合の相対危険
度は1.07(95%CI: 1.00-1.15)であった。
Sleep duration and risk of
coronary heart disease :A
systematic review and metaanalysis of prospective cohort
studies
Int J Cardiol.
2016; 219: 231239
文献25
年齢、性別、スタディセンター、訪問年、
教育、婚姻状況、うつ状態、喫煙状態、
アルコール摂取、身体活動レベル、
BMI、空腹時血糖、収縮期及び拡張期
血圧、身長、心拍数
睡眠時間と冠動脈石灰化にはU字型の関連が見られ、
5時間以下、6時間、7時間、8時間及び9時間以上の睡
眠群のうち、冠動脈石灰化スコアが正の参加者の割
合は、それぞれ16.2、15.1、12.5、12.6、18.4%であった。
多変量調整冠動脈石灰化スコア比(95%CI)は、1.50
(1.17-1.93)、1.34(1.10-1.63)、1.37(0.99-1.89)、1.72
(0.90-3.28)(2次傾向P=0.002)であった。
Sleep duration, sleep quality,
and markers of subclinical
arterial disease in healthy men
and women
Arterioscler
Thromb Vasc
Biol. 2015; 35:
2238-2245
総頸動脈内膜中膜 心血管疾患のリスクが高い
厚と平均最大頸動 257人(平均42.2歳)の米国 横断研究
脈内膜中膜厚
人警察官
年齢、性別、人種/民族、腹部高(仰臥
位で測定した腹部の厚み)、収縮期血
圧、抗高血圧薬の使用、グルコース、
LDL、HDL、血中脂質低下薬の服用、身
体活動、アルコール摂取、知覚ストレ
ス、抑うつ症状スコア、睡眠の質、喫煙
状況、交替勤務、副業
客観的に測定された睡眠時間と最大平均頸動脈内膜
中膜厚の間にはU字型の関連が示された(P=0.029)。 U字型の関連あ Ma CC,
自己申告による睡眠時間は、どちらの頸動脈内膜中 り
et al
膜厚測定とも関連していなかった。
Associations of objectively
measured and self-reported
sleep duration with carotid
artery intima media thickness
among police officers
Am J Ind Med.
2013; 56: 13411351
心血管疾患と脳血管疾患
の既往がない40-79歳(平
横断研究
均54.6歳)の男性及び非妊
娠女性7,690人
モデル2:年齢
モデル3:モデル2の因子+性別、人種ま
たは民族、教育レベル、余暇の身体活
動、BMI、関節炎、がん、慢性閉塞性肺
疾患、肝臓の状態、甲状腺の障害、睡
眠障害の既往
モデル4:モデル3から年齢を除外した因
子
モデル3による解析の結果、睡眠時間5時間以下、6、
7、8、9時間、10時間以上における、心血管疾患の10
年後の予測発症リスクは、それぞれ4.0%、3.6%、3.4%、
U字型の関連あ
3.5%、3.7%、3.7%であった(p<0.001)。
Ford ES
り
予測心血管リスクが20%以上になる割合は、モデル3
による解析では、有意な関連はみられなかった
(p=0.698)。
Habitual sleep duration and
predicted 10-year
cardiovascular risk using the
pooledcohort risk equations
among us adults
J Am Heart
Assoc. 2014; 3:
e001454
-
冠動脈性心疾患
(CHD)
-
冠動脈石灰化を測定した
冠動脈石灰化及び 29,203人(平均41.8±7.3
横断研究
上腕足首脈波速度 歳)、上腕足首脈波速度を
測定した18,106人
5.0時間未満、5.0–5.9時
参加時に30日
間、6.0–6.9時間、7.0–
間測定
7.9時間、8.0時間以上
5時間以下、6時間、7時
2005-2012年の国
通常の平日睡
間、8時間、9時間、10時
民健康栄養調査の 心血管疾患
眠時間
間以上
データ
120
U字型の関連あ
り(短時間睡眠
Kim CW,
は有意で,長時
et al
間睡眠は有意
傾向)