資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (162 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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負荷要因
16
通勤時運動時間
調査期間
(発症前)
観察期間
疾病
調査対象
調査方法
調整因子
結果
有意性
著者名
タイトル
-
通勤時運動時間が20分未満(A群279人)、20分以上40分未満(B
群163人)、40分以上(C群48人)の3群に分け、疾病発症件数及
び前後の健康診断結果を比較。観察調査中に発症した高血圧、
通勤時の運動時
勤労者の通勤時運動時間と虚
高コレステロール血症、糖尿病の件数は21件であった。そのうち
高田康光
間あり
血性心疾患危険因子の関係
の17件(81%)及び境界型高血糖51件のうちの36件(71%)がA
群に属していた。通勤時の運動時間とこれら疾病の総発症及び
境界型高血糖を示した人数には有意な関連を認めた(p<0.05)。
地震発生の前後に24時間血圧記録の
横断研究
ある高齢の外来患者189人のデータ
-
震災1-2週間後は平均で、収縮期血圧が14±16 mmHg、拡張期
血圧が6±10 mmHg上昇した。しかしこの増加は震災3-5週間後
震災1-2週間後あ Kario K,
にはベースラインに戻った。震災による血圧増加は、白衣効果の
り(血圧上昇)
et al
見られる患者(r=0.34、p<0.001)、BMI過多(r=0.28、p<0.001)、高
年齢(r=0.24、p<0.01)で多く見られる傾向があった。
震災前後に血圧及び健康診断を受け
た宮城県亘理町公務員240人、対照
群として亘理町住民1,776人を対象
前向き症例対照研究
(公務員群では、時間外労働増・通常
業務に加えがれき除去等の業務あり)
性別、年齢
前年の測定結果と比較して、公務員では住民よりも有意に血圧
が上昇した(収縮期血圧11.3 vs -1.9 mmHg、p<0.001及び拡張期
血圧7.8 vs 1.1 mmHg、p<0.001)。疲労、うつ病、生活破綻度につ いて質問紙を用いて調査した結果、2群の間に有意な差は見られ
なかった。
5年間
(初年度と最終 5年間観察
年度に調査)
同一職場に属し、1998年度定期健康
診断時の血圧、血清コレステロール、
虚血性心疾患の危険因子
血糖の項目で精密検査の対象となら
(高血圧、高脂血症、糖尿
コホート研究
なかった者で、慢性疾患で治療中の
病の発症)
者を除いた日本人4,905人(男性429
人、女性61人、平均50歳)
血圧上昇
書誌情報
厚生の指標.
2004; 51: 29-33
(参考)その他の疾病
17
阪神淡路大震災
5週間
-
18
震災に関わる長時
間労働
4~8か月
(震災から検査
実施時までの期
間)
2010年(震災前)の健康
診断結果と2011年(震災
血圧上昇
後)検査(7~11月に実
施)結果の比較
…再掲の文献。
152
Factors associated with the
Am J Med.
occurrence and magnitude of
2001; 111: 379earthquake-induced increases in
384
blood pressure
Blood pressure among public
Konno S, employees after the Great East
et al
Japan Earthquake: the Watari
study
Am J
Hypertens.
2013; 26: 10591163