資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (147 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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負荷要因
1
労働時間
出張
蓄積疲労(1987年10月~1988年2
月)
調査期間
(発症前)
5か月
時間、従事作業等
調査方法
新聞社センター主任として勤務。
入社以来、年間労働時間は3,137時間、残業時間は平均100時間/
月。
1987年10-12月にかけて東京の出版社へ出張校正。ホテル泊で休
日を取らずに作業睡眠時間は毎日4-5時間。
症例報告
2月になり残業は減ったが、新企画立案のため自宅にて毎夜12時頃
まで仕事をしていた。
死亡前5か月(1987年10月~1988年2月)の労働時間は、10-12月に
所定内労働時間の平均2.07倍となり1月も1.587倍であった。
137
症状
著者名
38歳男性、身長167cm、体重54kg。喫煙20本/日、飲酒、ウィス
キー水割り1-2杯/日。10代より高血圧あり
1980年新聞社に入社。
1984年6月、左半身のしびれが出現し病院受診。血圧が
220/170 mmHgあり降圧薬開始。2週間後150/110-100 mmHgに
下降したが、強い頭痛が出現した。
1985年より新聞社出版センター主任。同年11月の職場検診で
血圧164/108 mmHg。治療中断を指摘され、医療機関を受診。
1986年9月、血圧214/142 mmHg。入院を勧められたが外来治
内田博ら
療を希望。
1987年10月~1988年2月頃にかけて仕事が繁忙となり、常に
疲れた様子で休日は1日中寝ていても疲れが取れず、起床をつ
らそうにしていた。
発症前約3日間は、頭痛や肩こりが強く、帰宅するとすぐ寝込
む状態であった。
1988年2月、仕事上の宴会があり0時帰宅、翌朝8時30分出
勤、同日16時30分頃早退、18時頃、妻が意識なく倒れているの
を発見。病院に搬送後、視床出血・脳室穿破で翌日死亡。
タイトル
書誌情報
くも膜下出血・脳出血発症と過
労をめぐって 高血圧性脳出血 疲労と休養の科
で死亡した出版編集者の労災 学. 2004; 19:
認定事例 脳出血の病理学的 13-16
機序と過労の影響について