資料2 脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会報告書 (128 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19809.html |
出典情報 | 「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します(7/16)《厚生労働省》 |
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時間
28
29
調査期間
(発病前)
観察期間
≤5時間、6時間、7時間、 前月の平均睡 2003年4月から
8時間、≥9時間
眠時間
2004年3月
5時間以下、6時間、7時
1985-1988年から
平均睡眠時間
間、8時間以上
平均15年間追跡
疾病
動脈硬化
冠動脈性心疾患
調査対象
調査方法
北海道の35-62歳の地方
自治体の職員のうち、デー
タに欠損のない4,268人の 横断研究
従業員(平均48.0±6.9歳、
男性3,410人)
調整因子
年齢、性別、収縮期血圧、高血圧、生物
学的危険因子(BMI、総コレステロール
(TC)、logトリグリセリド(中性脂肪)、
HDL-C、及び血糖値(FBS)、ライフスタ
イル要因(運動、喫煙、アルコール摂
取)、職業的要因(職業、労働時間、交
替勤務、休日、仕事の負担))
結果
有意性
著者名
タイトル
書誌情報
Relation between self-reported
9時間以上の睡眠群のみ、上腕足首脈波速度値の上
sleep duration and arterial
昇と有意に関連していた(標準回帰係数44.69、95%CI: 9時間以上あり Yoshioka
Sleep. 2011; 34:
stiffness a cross-sectional
17.69-71.69、p<0.01)。5時間以下、6時間、8時間の睡 それ以外なし E, et al
1681-1686
study of middle-aged Japanese
眠に関しては有意差がなかった。
civil servants
睡眠に関するすべての変数、年齢、性
別、民族、雇用等級、車のアクセス及び
睡眠時間の短さと睡眠障害は、女性と男性の両方で
英国のホワイトホールIIの
住宅の契約年数が含まれた。媒介因子
冠状動脈性心疾患のリスク増加に関連していたが、交
調査に登録された1985前向きコホート として、自己評価の健康状態、総コレス
絡因子の調整後は、睡眠障害のみがリスク増加と有
1988年に35-55歳だった者 研究
テロール値、高血圧、肥満度指数、糖尿
意に関連していた。睡眠障害が「一般より多い」は
のうち、10,308人
病、喫煙、アルコール摂取、激しい運動
HR1.36(95%CI: 1.10-1.68)であった。
と中程度の運動の習慣、果物と野菜の
睡眠障害につ
The effect of short sleep
いてあり
duration oncoronary heart
睡眠時間の短 Chandola disease risk is greatest among Sleep. 2010; 33:
さについてなし T, et al
those with sleep disturbance: A 739-744
(交絡因子調整
prospective study from the
後)
whitehall ii cohort
摂取
30
年齢、独身、独居、喫煙有無、BMI
(>28)、心臓病、高血圧、糖尿病、呼吸
スウェーデンのダーラナ県
短期または長期の睡眠時間は、どちらの性別でも冠動
6時間未満、6-8時間、8
1983年から1995年 冠動脈性心疾患に
前向きコホート 器疾患、関節炎、消化器系疾患、睡眠
平均睡眠時間
で、1983年、45-65歳の
脈性心疾患による死亡または総死亡のリスクに影響し なし
時間超
の12年
よる死亡
研究
時間(6時間未満及び8時間超)、入眠困
1,870人
ていなかった。
難、睡眠維持の困難、いびき、睡眠薬の
使用
コホート研究
平均追跡期間は
前年の睡眠時
12.9年
間
45–75歳のハワイとロサン
ゼルスの成人のうち、がん
や心疾患、動脈硬化の既 コホート研究
往のない男性61,936人、女
性73,749人
男性では、9時間以上で心血管疾患のリスク(HR1.22、
95%CI: 1.09-1.35)が増加した。5時間以下及び9時間以
上と冠動脈心疾患(HR1.21、95%CI: 1.04-1.42;
HR1.16、95%CI: 1.04-1.42)、9時間以上の睡眠と脳血
管疾患(HR1.35、95%CI: 1.03-1.75)と有意な関連が見
られた。
女性では、5時間以下及び9時間以上の睡眠では、心
血管疾患の死亡リスク(HR1.20、95%CI: 1.05-1.36;
HR1.29、95%CI: 1.13-1.47)が増加した。心血管疾患の
サブタイプ別では、9時間以上と冠動脈心疾患
(HR:1.23、95%CI: 1.02-1.49)で有意な関連がみられ
た。
Sleep complaints predict
coronary artery disease
Mallon L, mortality in males: a 12-year
et al
follow-up study of a middleaged Swedish population J
Intern Med 2002
【男性】
9時間以上あり
(心血管疾患)
Insufficient and excessive
5時間以下あり
amounts of sleep increase the
(冠動脈心疾
Kim Y, et risk of premature death from
患)
al
cardiovascular and other
【女性】
diseases: the Multiethnic
5時間以下、9時
cohort study
間以上あり(心
血管疾患)
Intern Med.
2002; 251: 207216
Prev Med.
2013; 57: 377385
31
5時間未満、6、7、8、9
時間以上
32
男性では、冠動脈性心疾患は、いずれの睡眠時間とも
関連がなかった。
女性では、全脳血管疾患は、8時間、9時間、10時間以
上の睡眠と有意に関連していた(HR1.24、95%CI: 1.051.47;HR1.29、95%CI: 1.01-1.64;HR1.69、95%CI: 1.29死亡(全脳血管疾 1988-1990年にthe Japan
年齢、BMI、高血圧症の既往、糖尿病の
2.20)。脳出血、がんはいずれの睡眠時間とも有意な
患、脳出血、脳梗 Collaborative Cohort Study
既往、アルコール摂取、喫煙、教育レベ
4時間以上、5、6、7、8、 前年の平日の 追跡期間の中央値
前向きコホート
関連はなく、脳梗塞は、10時間以上の睡眠と関連して
塞、冠動脈性心疾 に登録された、当時40-79
ル、運動時間、歩行時間、正規雇用か
9時間、10時間以上
平均睡眠時間 は14.3年
研究
いた(HR2.37、95%CI: 1.70-3.32)。冠動脈性心疾患は、
患、全心血管疾
歳だった参加者のうち、男
否か、知覚精神的ストレス、抑うつ症状
4時間以下、5時間、9時間睡眠と有意に関連していた
患、がん)
性41,489人、女性57,145人
及び新鮮な魚介類の摂取頻度
(HR2.32、95%CI: 1.19-4.50;HR1.64、95%CI: 1.07-2.53;
HR1.52、95%CI: 1.05-2.19)。全心血管疾患とは、8時
間、9時間、10時間以上の睡眠が有意に関連していた
(HR1.28、95%CI: 1.14-1.44;HR1.37、95%CI: 1.17-1.62;
HR1.54、95%CI: 1.28-1.86)。
【男性】
Association ofsleep duration
なし
with mortality from
【女性】
Ikehara S,
Sleep. 2009; 32:
cardiovascular disease and
5時間以下あり et al
295-301
other causesfor Japanese men
(冠動脈性心疾
and women: the JACC study
患)
女性では、8時間睡眠と比較して、5時間未満の睡眠で
はMIのリスクが増加したが(HR2.98、95%CI: 1.48年齢、調査、BMI、教育、脂質異常症、
6.03)、9時間以上の睡眠では有意な増加は見られな
アルコール摂取、MIの親の履歴、身体
かった(HR1.40、95%CI: 0.74-2.64)。
活動、定期的な喫煙、高血圧、糖尿病、
男性では、5時間未満、9時間以上ともに有意なリスク
更年期障害の状態(女性のみ)
増加は見られなかった(HR1.13、95%CI: 0.66-1.92及び
HR1.07、95%CI: 0.75-1.53)。
Sleep duration and sleep
complaints andrisk of
【男性】
myocardial infarction in middleなし
Meisinger
Sleep. 2007; 30:
aged men and women from the
【女性】
C, et al
1121–1127
general population: the
5時間未満あり
MONICA/KORA Augsburg
cohort study
33
5時間以下、6、7、8、9
時間以上
睡眠時間
死亡
1984-1995年の間に実施さ
追跡は2002年まで
非致死的及び致死 れた、3つの研究のいずれ
(平均追跡期間は
コホート研究
的心筋梗塞の発症 かに参加した、男性3,508
10.1年)
人、女性3,388人(45-74歳)
年齢、人種、喫煙習慣
118