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参考資料3 薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書(令和3年度厚生労働省医薬・生活衛生局総務課委託事業) (122 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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「やや足りない」36.9%の合計)と比較して不足を認識する病院の割合が高く12、充足率を
用いて比較した場合と同様に、開設者別の偏在が確認された。
また、高度急性期・急性期機能をもつ病院では、回復期・慢性期機能を持つ病院と比べ、
薬剤師不足を認識している割合が高いことが把握された13。この要因としては、高度急性
期・急性期病院では、業務が多岐にわたる14ため必要となる薬剤師数が多くなると考えら
れること、及び国公立、公的病院の割合が回復期・慢性期病院よりも高い15ことから、以
下2.(3)に挙げることが要因となって薬剤師不足となっている可能性が考えられる。

○病院、薬局の規模別の偏在
病院の病床数ごとに、
(1)で定義した充足率を比較したところ、100 床未満の病院では
充足率が 83.6%と、100 床以上の病院での充足率(74.5%~78.5%)と比べて高かった16。
また、病院における薬剤師の充足感については、病床数規模が大きいほど不足を認識する
(「全く足りない」と「やや足りない」の割合の合計が高くなる)病院の割合が高かった17。
一方、薬局において、
(1)で定義した充足率を、法人規模(施設数)
、薬局単体の規模
(職員数)、応需処方箋枚数ごとに比較したところ、法人規模及び薬局単体の規模が大き
いほど、また応需処方箋枚数が多いほど、充足率が高くなる傾向が見られた18。一方で、
薬局における薬剤師の充足感については、法人規模が大きいほど、また応需処方箋枚数が
多いほど、不足を認識する(
「全く足りない」と「やや足りない」の割合の合計が高くな
る)薬局の割合が高くなる傾向がわずかに見られた19。
なお、病院と薬局における薬剤師の充足感に係る回答結果と(1)で定義した充足率と
の関係について二次医療圏の人口規模別にみたところ、両者の整合性はとれており、また
「全く足りない」と回答した病院、薬局において、理想とする薬剤師数に対して確保でき
ている薬剤師数は平均して 70%程度の状態であることが把握された(「やや足りない」
「足
りている」との回答における病院・薬局の充足率はそれぞれ約 80%、約 90%)20。

偏在の結果、薬剤師不足により生じている弊害
薬剤師不足により生じている弊害として、薬剤師不足が生じていると回答した病院・薬

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病院向けアンケート調査結果(図表 48:問 2-10×問 1-1_1))
病院向けアンケート調査結果(図表 45:問 2-10×問 1-1_6))
病院向けアンケート調査結果(第 3 章別冊 図表 109~126:問 1-5×問 1-1、問 1-5×問 1-2)
病院向けアンケート調査結果(図表 47:問 1-1_1)×問 1-1_6))
病院向けアンケート調査結果(図表 51:問 2-1÷問 2-8×問 1-2)
病院向けアンケート調査結果(図表 44:問 2-10×問 1-2)
薬局向けアンケート調査結果(図表 54:問 2-1÷問 2-8×問 1-3、図表 55:問 2-1÷問 2-8×問 2-1)
薬局向けアンケート調査結果(図表 50:問 2-10×問 1-3)
病院向けアンケート調査結果(図表 57:問 2-1 2)÷問 2-8×問 2-10)
、薬局向けアンケート調査結果(図表
58:問 2-1 2)÷問 2-8×問 2-10)

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