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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00275.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会(令和7年度第5回 6/26)《厚生労働省》
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脳卒中に対する早期リハビリテーション介入の影響


発症後 24~48時間からの離床開始が妥当である可能性がある。ただし、軽症脳卒中や非高齢の虚血性脳卒中
など患者を選択した上で、発症後24時間以内の離床を考慮しても良い。



脳卒中(脳梗塞)症例においては、入院3日目以降の介入では退院時機能転帰に不良な影響があるとされてい
る。
脳卒中急性期リハビリテーションの指針(2023 年 5 月 1 日)

Q:急性期脳卒中(主に脳梗塞)における離床(ベッドから離れる訓練)の適切な開始時期は?
A:■エビデンスはいまだ十分ではないが、現時点では発症後 24~48 時間からの開始が妥当かもしれない。
■ただし、軽症脳卒中や非高齢の虚血性脳卒中など患者を選択したうえで、さらに離床時間を短くし頻度を増やすなどの配慮をすれば、発症後 24
時間以内の開始を考慮してもよい。

Q:頭部挙上や離床の適切な開始時期は、脳出血やくも膜下出血といった出血性脳卒中の場合は脳梗塞と異なるのか?
A:■脳出血において適切な頭部挙上開始時期は不明であるが、少なくとも、入院直後から 24 時間挙上しておくことは転帰へ影響しないと考えられる。
ただし、脳出血では脳梗塞よりも慎重な離床開始が望ましく、24時間以降 48 時間以内の離床が妥当であろう。
■エビデンスは乏しいが、くも膜下出血においては、適切な再破裂予防手術が行われた後に、発症から数日以内に頭部挙上から段階的な離床開始を
考慮してもよい。
脳卒中の早期リハビリテーション介入における影響を分析した論文

退院時の良好な転帰(※)に係るリハビリ開始のタイミングにつ
いてのロジスティック回帰分析
※退院時のmodified Rankin Scaleが2以下(自立)

脳卒中(脳梗塞)発症後、入院2日目のリハビリテーション開始
が退院時の機能転帰に良好な結果を与える可能性がある
(3日目以降の開始は不良な転帰を与える可能性がある)。

Satoshi Otokita et al. J Rehabil Med. 2021 Jan 13;53(1):jrm00145.

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