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参考資料4-2 障害福祉現場における生産性向上の基本的な考え方-当事者視点に立ったケアの充実のために- (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72830.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第155回 4/24)《厚生労働省》
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8.終わりに
本書では、障害福祉における「当事者視点に立ったケアの充実のための生産性向上」の
基本的な考え方を示してきました。そして、障害福祉の生産性向上について、「支援者一
人一人の力を引き出し、チームでその力を利用者に届けることで、新たな価値を生み出す
こと」と位置づけてきました。障害福祉の生産性向上は「支援を減らすこと」でも「人を
減らすこと」でもありません。負担軽減や価値の創出により、利用者の支援に注力できる
環境づくりや支援者の働きがい向上を進めるものです。
障害福祉の現場では、既にそれぞれの現場の実情に応じた創意工夫が重ねられています。
利用者の小さな変化に気づき、支援の方法を調整し、チームでよりよい支援を模索してき

た大切な積み重ねがあります。本書で示した考え方は、こうした現場の努力を否定するも
のではありません。むしろ、既に行われている取組やもともと法人・事業所が大切にして
きた考え方を「見える化」することで、支援者がより力を発揮できるような環境を整える
ものです。
生産性向上は、一度に大きな変化を起こすことを求めるものではありません。まずは、
職場で話題にしてみること、本書で紹介した方法を試してみること、小さな取組から初め

A

てみることといった、一つずつの取組の積み重ねが変化につながります。
本書の冒頭でも紹介したとおり、本書の途中には複数の箇所に、立ち止まって考えるた
めの「問いかけ」があります。これまで示した「問いかけ」に対して、既に自分の考えを
書き出したり、職場の仲間と話し合った記録をつけたりされた方は、是非、それを読み返
してみてください。本書を読む前からの変化に気づくことができるでしょう。「考えるこ
と」、「言葉にすること」、「対話すること」、「試すこと」、「振り返ること」、そし





て、「気づくこと」、こうしたプロセスが生産性向上の取組では、とても大切です。
これからテクノロジーは更に進歩していきます。AIをはじめとする新しい技術は、支援
のあり方にも少なからず影響を与えるでしょう。しかし、どれほど技術が進歩しても、利
用者と向き合い、支援を届けるのは人です。だからこそ、生産性向上の中心にあるのは、

支援者の力であり、チームの力です。
障害福祉の生産性向上に関しては、令和8年度以降、ガイドラインの策定、更には、各
都道府県におけるワンストップ窓口や協議会の設置が進められることが見込まれます。今
後の政策的な展開においても、本書はその重要な土台となるものです。

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