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参考資料4-2 障害福祉現場における生産性向上の基本的な考え方-当事者視点に立ったケアの充実のために- (17 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72830.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第155回 4/24)《厚生労働省》 |
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3.2.「生産性向上」と「業務改善」
「生産性向上」と似た言葉に、「業務改善」があります。介護分野では、障害福祉分野
よりも先行して生産性向上に関する取組が進められており、「介護サービス事業における
生産性向上に資するガイドライン」では、主に現場で「業務改善」を進める過程が整理さ
れています。
介護分野のガイドラインでは、「一人でも多くの利用者に質の高いケアを届ける」とい
う介護現場の価値を重視し、介護サービスの生産性向上を「介護の価値を高めること」と
定義しています 2。その上で、「職場環境の整備」や「業務の明確化と役割分担」など、
現場での「業務改善」の進め方がわかりやすくまとめられています。
障害福祉の現場にも、介護と同様に、人材不足や業務負担の大きさといった課題があり
ます。その一方で、障害福祉には、
●利用者の年齢層や障害特性が非常に多様であること
●サービスの種類が幅広く、支援の個別性が高いこと
●当事者や家族により設立された事業所をはじめ、理念等に設立経緯が強く反映さ
れている場合が多いこと
A
といった特徴があります。
このため、障害福祉の現場では、一つ一つの「業務改善」の必要性や優先度合いについ
て、各法人・事業所の理念や価値観、現場の実情等に応じて、判断する必要があります。
例えば、
●強度行動障害の状態にある利用者への支援等においては、「業務改善」において
重要視される「業務の標準化」を進めること自体が適切ではない場合もあり、状
況に応じた対応や個々の障害特性に十分に配慮した対応が求められる
●同じ「掃除」という活動でも、支援者の業務負担とみるか(例:重度の障害者を
対象とする居住系サービス)、教育的活動(例:障害児入所施設)や自立支援と
みるかといった見方や価値観の違いが存在し、「業務改善」の意味合いが場合
によって異なる
というように、「業務改善」の捉え方そのものに留意が必要な場面も多くあります。
2
厚生労働省老健局(2024)。
17
第
3
章
「生産性向上」と似た言葉に、「業務改善」があります。介護分野では、障害福祉分野
よりも先行して生産性向上に関する取組が進められており、「介護サービス事業における
生産性向上に資するガイドライン」では、主に現場で「業務改善」を進める過程が整理さ
れています。
介護分野のガイドラインでは、「一人でも多くの利用者に質の高いケアを届ける」とい
う介護現場の価値を重視し、介護サービスの生産性向上を「介護の価値を高めること」と
定義しています 2。その上で、「職場環境の整備」や「業務の明確化と役割分担」など、
現場での「業務改善」の進め方がわかりやすくまとめられています。
障害福祉の現場にも、介護と同様に、人材不足や業務負担の大きさといった課題があり
ます。その一方で、障害福祉には、
●利用者の年齢層や障害特性が非常に多様であること
●サービスの種類が幅広く、支援の個別性が高いこと
●当事者や家族により設立された事業所をはじめ、理念等に設立経緯が強く反映さ
れている場合が多いこと
A
といった特徴があります。
このため、障害福祉の現場では、一つ一つの「業務改善」の必要性や優先度合いについ
て、各法人・事業所の理念や価値観、現場の実情等に応じて、判断する必要があります。
例えば、
●強度行動障害の状態にある利用者への支援等においては、「業務改善」において
重要視される「業務の標準化」を進めること自体が適切ではない場合もあり、状
況に応じた対応や個々の障害特性に十分に配慮した対応が求められる
●同じ「掃除」という活動でも、支援者の業務負担とみるか(例:重度の障害者を
対象とする居住系サービス)、教育的活動(例:障害児入所施設)や自立支援と
みるかといった見方や価値観の違いが存在し、「業務改善」の意味合いが場合
によって異なる
というように、「業務改善」の捉え方そのものに留意が必要な場面も多くあります。
2
厚生労働省老健局(2024)。
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