よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 有料老人ホームの現状と課題について (142 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65728.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第128回 11/10)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

⾼齢者向け住まいと外部サービスの関係に関する地⽅公共団体の問題意識


平成26年度に都道府県・政令指定都市・中核市の介護保険指導部局に対して実施したアンケート調査では、⼊居者によるケアマネ
ジャーや介護サービス事業所の選択の自由が阻害されているという課題があるとする自治体が⼀定数あり、また、利⽤者に不利益
が生じている疑義があっても、⾏政指導や処分を⾏う根拠が乏しい場合があることが指摘された。

【介護支援専門員の選択の自由】

高齢者向け住まいの運営事業者が、その
入居者に対し、運営事業者と同一の法人
が運営する居宅介護⽀援事業所の利⽤を
強要し、入居者によるケアマネジャー選
択の自由が阻害されているという課題が、
疑いも含めて起きているか

【介護保険事業所の選択の自由】

運営事業者が入居者に対し、同一法人が
運営する介護サービス事業所(居宅介護
⽀援事業所を除く)の利⽤を強要し、入
居者による介護保険サービス事業所の選
択の自由が阻害されているという課題が、
疑いも含めて起きているか

N=110

<具体的な課題の内容>

・賃貸借契約等の契約書に特定の居宅介護⽀援
事業所(介護⽀援専⾨員)を利⽤することが
条件化されている。(8自治体、うち3自治
体が指導を実施)
・書面としては認められないが口頭で併設事業
所の利⽤の強制,指示,誘導等が⾏われている。
(9自治体,うち5自治体が指導を実施)
・指導に⾄らなかった理由︓疑いがあるが、⽴
入検査等の際に証拠を確認することができな
かった。

【過不⾜ない介護保険サービスの提供】
高齢者向け住まいの入居者について、入
居者本人の状況に即したケアプランが作
成されず、過剰・過小なサービスが提供
されている課題が、疑いも含めて起きて
いるか
N=110

N=110

<具体的な課題の内容>

・同⼀法⼈が運営する介護事業所を利⽤する
と、家賃の割引がある。(13自治体、うち
7自治体が指導を実施)
・同⼀法⼈が運営する介護事業所を利⽤する
と他費用(サービス費用等)の割引がある。
(21自治体,うち13自治体が指導を実施)
・指導に⾄らなかった理由︓疑いがあるが事
実確認ができず、住まい事業者や居宅介護
⽀援事業所が誘導した結果か、利⽤者が自
ら選択した結果か判断することができない。

出典︓平成26年度⽼健事業「⾼齢者向け住まいを対象としたサービス提供のあり⽅に関する調査研究事業」

<具体的な課題の内容>

・⼊居者に対して⼀律に区分⽀給限度基準額ぎ
りぎりのサービス設定をしている。(45自治
体、うち34自治体が指導を実施。2自治体が
「取消・罰則」)
・包括サービス(小規模多機能、定期巡回・随時
対応型訪問看護介護・複合型サービス)を利
用する入居者が過小なサービス提供を受けて
いる。(3自治体、うち2自治体が指導を実施)
・指導に至らなかった理由︓疑いがあるが、利
用者にとってサービスが過剰・過小か客観的に
判断が難しい。

141