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資料1_新型インフルエンザ等対策政府行動計画(案) (48 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin_dai11_2024.html
出典情報 新型インフルエンザ等対策推進会議(第11回 4/24)《内閣官房》
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新型インフルエンザ等対策の対策項目と横断的視点

応能力を向上させていくことを目指し、感染症危機対応に備えた DX を推
進していくことが不可欠である。
DX 推進の取組として、接種対象者の特定や接種記録の管理等予防接種事
務のデジタル化及び標準化による全国ネットワークの構築、電子カルテ情
報の標準化等を進めていくとともに、国と地方公共団体、各地方公共団体
間、行政機関と医療機関との間の情報収集・共有、分析の基盤を整備して
いくことが重要である。また、国及び JIHS は、ワクチンや治療薬等の研
究開発の基盤構築のための臨床情報の収集に当たっては、個人情報やプラ
イバシーの保護に留意しつつも、電子カルテから情報を抽出する体制を構
築する等、治療薬の研究開発や治療法の確立に資する整備を行っていく。
これらのほか、医療機関における発生届に係る入力業務の負担軽減等を図
るため、電子カルテと発生届の連携に向けて検討を進める。
さらに、DX 推進に必要となる、人材の育成、データ管理の在り方の検討
を進めるとともに、収集された情報の利活用の促進に向けた課題の整理や
検討を進める。


その他の新技術
新型コロナ対応においては、ワクチンにおける技術革新や、スーパーコ
ンピュータ「富岳」を用いた感染経路などのシミュレーション、携帯電話
データ等を用いた人流データの分析、スマートフォンの近接通信機能
(Bluetooth)を利用した陽性者との接触を通知するアプリケーションの
開発等、これまで感染症対策に十分用いられていなかった新たな技術を用
いた取組が試みられた。これらのほか、従前よりポリオウイルスで活用し
ていた下水サーベイランスについても、新型コロナ対策への活用が試みら
れた。近年、新たな技術を用いた医薬品開発や生成 AI 等技術革新がなさ
れている。新型インフルエンザ等対策においては、新型コロナ対応での取
組も含め、新技術の社会実装も念頭に対応を検討することが極めて重要で
ある。

Ⅳ. 研究開発への支援
新型コロナ対応での技術革新や新技術の活用の代表的なものとしては、ワ
クチンにおける技術革新が挙げられる。今般の新型コロナ対策で用いられた
ワクチンには、従来からの技術である不活化ワクチンだけでなく、mRNA(メ
ッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチン、組換えタンパク
ワクチン等多様な新規モダリティを用いたワクチンの開発が迅速に進めら
れ、使用された。さらに、治験の実施方法や承認プロセスの工夫により世界

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