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提案書15(2801頁~2999頁) (72 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期
予後等のアウトカム

顎関節人工関節全置換術後に、感染、顔面知覚異常、痛み、腫脹が高い発生件数となっている(発生件数:50 件以上、参考文献4顎関節人工
関節全置換術の適正臨床指針より)。顔面知覚異常、痛み、腫脹は顎顔面手術全般において、起こり得る事象であり、本品特有の偶発症では
ないが、痛みについては長期に残存し、消失しないことも報告されている。海外治験、製造販売後調査(Post Marketing Surveillance:
PMS)において死亡症例報告があるが、本品に関連した偶発症による死亡症例ではない。

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 顎関節人工関節全置換術の適正臨床指針2019(公社 日本口腔外科学会・ 一社 日本顎関
る。)
節学会合同顎関節人工関節全置換術臨床指針作成委員会)

③再評価の根
拠・有効性

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

若干数

見直し後の症例数(人)

若干数

見直し前の回数(回)

若干数

見直し後の回数(回)

若干数

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

社会医療診療行為別統計調査によると2020年、2021年6月の顎関節人工関節全置換術を実施した症例はないことからすると、年に若干名ではな
いかと思われる。

歯科口腔外科を標榜している病院で、関連学会から示されている指針に基づいた所定の研修を修了し、当該診療科医について5年以上の経験
を有する常勤の歯科医師が1名以上配置されていること

施設の要件
緊急事態に対応するための体制その他当該療養を行うにつき必要な体制が整備され、当該療養を行うにつき十分な専横施設を有し、当該保険
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 医療機関内に当該療養を行うにつき必要な歯科医師及び看護師が配置されていること
制等)
人的配置の要件
関連学会から示されている指針に基づいた所定の研修を修了し、当該診療科医について5年以上の経験を有する常勤の歯科医師が1名以上配
(医師、看護師等の職種や人数、専門 置されていること
性や経験年数等)
その他
顎関節人工関節全置換術の適正臨床指針2019(公社 日本口腔外科学会・ 一社 日本顎関節学会合同顎関節人工関節全置換術臨床指針作成委員
(遵守すべきガイドライン等その他の 会)
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

術中の出血管理や術後後遺障害の予防および適切な人工関節の設置による咬合の再現のためには、術前画像検査により作成された立体模型を
用いることは非常に有効である。モデルサージェリーによる術前検討を行うことでより安全な手術を行うことができる。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特に問題はなし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

顎関節人工関節全置換術59,260点のみ
顎関節人工関節全置換術59,260点+術前模型診断加算2000点=61,260点
顎関節人工関節全置換術59,260点に、これまで加算のなかった術前模型診断加算2,000点が算定される。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

その他(右欄に記載。)

具体的な内容
増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

特になし

番号
技術名

予想影響額(円)

年間10件×2,000点=200,000円

その根拠

顎関節人工関節全置換術が施行されるのが年間10名として術前模型診断加算分の200,000円が増える

備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
特になし
品、医療機器又は体外診断薬

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

⑭参考文献1

1)名称

Clinical Guidelines for Total Temporomandibular Joint Replacement.

2)著者

Tetsuya Yoda, Nobumi Ogi, Hiroyuki Yoshitake, Tetsuji Kawakami, Ritsuo Takagi, Kenichiro Murakami, Hidemichi Yuasa, Toshirou
Kondoh, Kancyu Tei, Kenichi Kurita

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Japanese Dental Science Review:2020 56(1):77-83.

4)概要

および周囲組織の状態を把握するために、必ず CT 撮影により 3D モデルを 作製して骨削除範囲および削除量を検討する。また、実際に 3D
モデルにフォッサインプラント( 関節 窩コンポーネント)とマンディブラーインプラント下顎枝コンポーネントを試適し、用いるサイズの
選択、装着位置、どのスクリュー穴を用いるかなどを検討し決定しておくと良い。

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