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提案書15(2801頁~2999頁) (191 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

413204

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

歯科特定疾患療養管理料(口腔内母斑)
(公益社団法人)日本口腔外科学会
37歯科・歯科口腔外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

リストから選択

提案当時の医療技術名

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

提案される医療技術の概要(200字以内)


2
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

歯科特定疾患療養管理料の算定が可能な疾患に悪性黒色腫との鑑別が困難であり、悪性化が懸念され経過観察が重要とされる口腔内母斑などのメ
ラニン色素沈着症を追加する。

文字数: 79

再評価が必要な理由

口腔の白板症や扁平苔癬などの口腔軟組織の疾患は扁平上皮癌へ変化することが懸念されることから、厚生労働大臣が定める特定疾患として認め
られている。一方で口腔の悪性黒色腫は扁平上皮癌以上に早期にリンパ行性、血行性転移を来しほとんど死の転機をとる予後不良の疾患であるこ
とから、前区病変として口腔内母斑などのメラニン色素沈着症の重要性は高い。悪性黒色腫が早期に診断出来れば治療可能にもかかわらず、これ
らの色素沈着症が歯科特定疾患として認められていないことから、経過観察が不十分おざなりになる危険性がある。本疾患に関しては口腔内の正
常構造や悪性化の兆候の指導、写真による比較などの厳密な管理を必要とすることから再評価が必要である。現状では、本疾患は口腔粘膜疾患等
(「特掲診療科の施設基準等」の別表第四歯科特定疾患療養管理料に規定する疾患に掲げる疾患を除く。)を有している患者に該当するため、歯
科疾患管理料や長期管理加算で算定される可能性がある。しかし、こららは同一患者において既に歯周病や齲蝕など粘膜疾患ではない歯科疾患の
管理として算定していることが多く、大学病院や地域の基幹病院歯科口腔外科など二次医療施設において管理されている悪性黒色腫の前区病変と
しての口腔内母斑などのメラニン色素沈着症に対する管理は歯科特定疾患療養管理料として算定するのが妥当と考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

本邦では口腔を含む頭頸部領域の悪性黒色腫の全悪性黒色腫に占める割合は、欧米と比較し高く、なかでも口腔領域の頻度が極めて高いことが知
られている。口腔の悪性黒色腫は発生する数か月~数年前から、患者自身で粘膜の黒色斑を自覚しているにも関わらず、無痛性のため放置されて
いることが多い。口腔内母斑などメラニン色素沈着症の悪性化の兆候として、急速な発育、色素の増加、潰瘍形成及びそれらに伴う出血や疼痛、
歯牙の脱落、周辺部における新しい色素の出現などが指摘されているが、いずれも歯科医師による口腔内の定期的な経過観察によって発見するこ
とが可能である。口腔の悪性黒色腫早期発見は治癒率向上に大きく貢献することから、歯科特定疾患に追加することで、歯科における口腔内診察
の質が担保され、その結果、より多くの国民の命を救える可能性が高まると推測される。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

現在、本疾患に関する診療報酬上の特別な取り扱いは存在しない。対象とする患者は悪性化が懸念される口腔内母斑などのメラニン色素沈着症で
ある。医療技術の内容は、口腔白板症や扁平苔癬といった口腔粘膜疾患と同様で、口腔内の視診や触診などの診察によってなされるものである。
点数の変更や追加はなく、従来と同じ170点。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

2

医療技術名

歯科特定疾患療養管理料
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 本邦における悪性黒色腫の5年生存率は病期ⅠAで98.1%、ⅠBで95%であるが、Ⅲでは42.3%~78.8%で、Ⅳではさらに低下する。歯科特定疾患
に追加されることによって病気Ⅰで発見されることを期待する。
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す ⅠAが98.1%、ⅠBが95%、ⅡAが94.3%、ⅡBが82.7%、ⅡCが71.8%と早期に発見されると
る。)
5年生存率は高かった。

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