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提案書15(2801頁~2999頁) (160 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

412201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

三叉神経ニューロパチーに対する近赤外線レーザー機器加算
日本口腔顔面痛学会
37歯科・歯科口腔外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

リストから選択
関連する診療科(2つまで)
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

三叉神経ニューロパチーに対する近赤外線レーザー機器加算



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

提案される医療技術の概要(200字以内)


J200-4-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

三叉神経ニューロパチーは, 何らかの原因で三叉神経に機能障害が生じ,感覚の異常をきたす病態の総称で,疼痛の有無を問わない(広義には,
三叉神経ニューロパチーは,神経障害性疼痛を含む病態である)。三叉神経ニューロパチーの治療には薬物療法や星状神経節ブロックが行われて
いるが,副作用,後遺症を伴うことがある。近赤外線照射は, 星状神経節ブロックの代替療法として有用であると思われる。

文字数: 188

再評価が必要な理由

病態は,外科矯正手術や抜歯,インプラント埋入手術に伴う三叉神経傷害によって生じる神経症状を呈する病態,ならびに帯状疱疹,骨髄炎など
によって生じる2次的な三叉神経傷害の病態が対象である。これらの疾患の治療にはビタミンB12製剤や副腎皮質ステロイド薬などの薬物療法や星
状神経ブロック節(SGB)が施行されるが遅れると異常感覚,疼痛が遷延する。薬物治療、神経ブロックなどの併用によりそれぞれの単独治療よ
り効果が増強し、治療の短縮が報告されている(文献1)。SGBは優れた効果をもつ反面,副作用や合併症(血管内誤入クモ膜下腔誤入,反回神経
麻痺,血腫,上腕神経叢麻痺)が生じることがあり,ときには生命に関わることがある(文献2).さらに抗血栓薬,抗凝固薬を服用している患
者にはSGBは施行できない。したがって,このような症例では,近赤外線レーザー治療が必要となる(文献3)。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

近赤外線療法(レーザー機器加算)の対象疾患として,新たに三叉神経ニューロパチーを追加する。三叉神経ニューロパチーの薬物療法と近赤外
線療法を併用することで治療を短縮することが推測される。このことは症状の慢性化を予防することになり,結果として過剰診療の抑制に繋が
る。また近赤外線照射は,低侵襲で患者の負担や合併症も少ないことから副作用の治療費の削減にも繋がる。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

平成30年度の保険改定に当たって,D-013「精密触覚機能検査」が新規保険収載された。本検査は口腔・顎・顔面領域の手術等に伴う神経障害,
帯状疱疹,骨髄炎等に起因する神経障害によって生じる神経症状(三叉神経ニューロパチー)を呈する患者が対象になる。申請内容は,検査結果
より三叉神経ニューロパチーと診断された患者に対して近赤外線照射を行った場合に,1回につき250点を月に2回まで算定可能とする。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

J200-4-2

医療技術名

レーザー機器加算
三叉神経ニューロパチー(神経障害性疼痛含む)の診断と治療に関しては,日本口腔顔面痛学会の非歯原性歯痛診療ガイドライン改訂版(日本口
腔顔面痛学会雑誌12(1):41-106, 2019)と日本口腔顔面痛学会,日本歯科麻酔学会,日本口腔外科学会,日本ペインクリニック学会が編集した
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 歯科治療による下歯槽神経・舌神経損傷の診断とその治療に関するガイドラインが発行された(2019年6月13日)。また日本口腔顔面痛学会,日
後等のアウトカム
本歯科麻酔学会,日本口腔外科学会,日本歯科薬物療法学会では,過去6年,継続して神経障害性疼痛シンポジウムを開催して,神経障害性疼痛
の診断と治療に関して啓発を行ってきた。

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

非歯原性歯痛ガイドライン改訂版ではCQ9:非歯原性歯痛に有効な理学療法は何か?に対し
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
て神経障害性疼痛による歯痛である場合は,直線偏光近赤外線の推奨レベルは1C(使用す
る。)
ることを強く推奨する)に位置付けられている。

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