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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (48 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》 |
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9 その他の細菌の四類感染症
1) はじめに
上記2,3,4および8で記載した細菌感染症以外の細菌感染症について記述した。
これらの原因菌はいずれも芽胞を形成しないため,消毒に対して同様の対応が可能であ
る。
2) 芽胞形成菌以外の細菌の消毒
芽胞形成菌以外の細菌は消毒薬に対する抵抗性が弱く,ほとんどすべての消毒薬が有
効である。したがって,生体毒性の低い副作用のない消毒薬が適応であり,生体には生
体消毒薬を,環境には環境消毒薬を選択する。
(1)器 材
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤,次亜塩素酸ナトリウム,消毒用エタノール,
70v/v%イソプロパノールを使用する。
(2)環 境
患者環境の床は通常の清掃を行う。局所的な汚染に対して消毒薬が適用される。両性
界面活性剤もしくは第四級アンモニウム塩が選択される。日常的に手が触れる環境表面
はアルコールにて定期的に清拭消毒を行う。
(3)リネン類
80℃・10 分間の熱水洗濯,もしくは 0.05w/v%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム液に
30 分間浸漬消毒をする。
3) 疾患の特徴,媒介経路,感染防止
(1)Q熱
病原体はコクシエラ・バーネッティで,媒介動物はマダニ,シラミ,ハエなどである
が,ヒトへの感染は保菌宿主であるウシ,ヒツジ,ヤギ,ネコなどの動物由来である。
汚染獣皮や毛皮類の塵埃の中の病原体を吸入することにより経気道感染する。また,汚
染された非殺菌生乳を介しての経口感染もある。その他,感染動物の尿や糞便も感染源
になりうる。
症状は,悪寒戦慄を伴う急激な発熱,頭痛,筋肉痛,全身倦怠感などであるが,胸痛
や粘稠喀痰の排泄,髄膜刺激症状を呈することもある。
(2)鼻疽
病原体はグラム陰性桿菌のバークホルデリア・マレイで, 自然宿主はウマ科の動物で
ある。感染動物の膿, 鼻汁, エアロゾルに接触することで感染する。
症状は急性の場合, 発熱, 肺炎, 敗血症を引き起こす。慢性化した場合, 皮膚病変,
潰瘍を伴う。粘液膿性の鼻汁は鼻疽に特徴的な症状とされる。ヒトの鼻疽に対する検査
法で確立したものはない。ヒトでの鼻疽感染は世界的に見ても数十年報告が無く, 報告
されたものも実験室感染例である。
感染防止は発症した動物への接触に注意すること, ならびに標準予防策で対応する。
(3)ブルセラ症
ブルセラ属菌(グラム陰性桿菌)による感染症である。地中海地方等で多発し,地中
海熱,マルタ熱,波状熱などとも呼ばれるが,世界的に分布する。自然宿主はヤギ,ブ
タ,ヒツジ,ウシ,イヌなどで,感染動物の血液や肉,非加工乳製品との接触もしくは
汚染エアロゾルの吸引で感染する。ヒトのブルセラ症の起因菌は,ブルセラ・メリテン
シス,ブルセラ・アボルタス,ブルセラ・スイス,ブルセラ・カニスで,国内にはブル
セラ・カニスのみ存在する。稀に他のブルセラ属菌により発症することがある。
症状は,発熱,夜間発汗,体重減少,倦怠感などの全身症状が主体である。
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1) はじめに
上記2,3,4および8で記載した細菌感染症以外の細菌感染症について記述した。
これらの原因菌はいずれも芽胞を形成しないため,消毒に対して同様の対応が可能であ
る。
2) 芽胞形成菌以外の細菌の消毒
芽胞形成菌以外の細菌は消毒薬に対する抵抗性が弱く,ほとんどすべての消毒薬が有
効である。したがって,生体毒性の低い副作用のない消毒薬が適応であり,生体には生
体消毒薬を,環境には環境消毒薬を選択する。
(1)器 材
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤,次亜塩素酸ナトリウム,消毒用エタノール,
70v/v%イソプロパノールを使用する。
(2)環 境
患者環境の床は通常の清掃を行う。局所的な汚染に対して消毒薬が適用される。両性
界面活性剤もしくは第四級アンモニウム塩が選択される。日常的に手が触れる環境表面
はアルコールにて定期的に清拭消毒を行う。
(3)リネン類
80℃・10 分間の熱水洗濯,もしくは 0.05w/v%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム液に
30 分間浸漬消毒をする。
3) 疾患の特徴,媒介経路,感染防止
(1)Q熱
病原体はコクシエラ・バーネッティで,媒介動物はマダニ,シラミ,ハエなどである
が,ヒトへの感染は保菌宿主であるウシ,ヒツジ,ヤギ,ネコなどの動物由来である。
汚染獣皮や毛皮類の塵埃の中の病原体を吸入することにより経気道感染する。また,汚
染された非殺菌生乳を介しての経口感染もある。その他,感染動物の尿や糞便も感染源
になりうる。
症状は,悪寒戦慄を伴う急激な発熱,頭痛,筋肉痛,全身倦怠感などであるが,胸痛
や粘稠喀痰の排泄,髄膜刺激症状を呈することもある。
(2)鼻疽
病原体はグラム陰性桿菌のバークホルデリア・マレイで, 自然宿主はウマ科の動物で
ある。感染動物の膿, 鼻汁, エアロゾルに接触することで感染する。
症状は急性の場合, 発熱, 肺炎, 敗血症を引き起こす。慢性化した場合, 皮膚病変,
潰瘍を伴う。粘液膿性の鼻汁は鼻疽に特徴的な症状とされる。ヒトの鼻疽に対する検査
法で確立したものはない。ヒトでの鼻疽感染は世界的に見ても数十年報告が無く, 報告
されたものも実験室感染例である。
感染防止は発症した動物への接触に注意すること, ならびに標準予防策で対応する。
(3)ブルセラ症
ブルセラ属菌(グラム陰性桿菌)による感染症である。地中海地方等で多発し,地中
海熱,マルタ熱,波状熱などとも呼ばれるが,世界的に分布する。自然宿主はヤギ,ブ
タ,ヒツジ,ウシ,イヌなどで,感染動物の血液や肉,非加工乳製品との接触もしくは
汚染エアロゾルの吸引で感染する。ヒトのブルセラ症の起因菌は,ブルセラ・メリテン
シス,ブルセラ・アボルタス,ブルセラ・スイス,ブルセラ・カニスで,国内にはブル
セラ・カニスのみ存在する。稀に他のブルセラ属菌により発症することがある。
症状は,発熱,夜間発汗,体重減少,倦怠感などの全身症状が主体である。
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