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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (20 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》 |
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2 重症急性呼吸器症候群(病原体が SARS コロナウイルスであるものに限る。)
1)はじめに
SARS コロナウイルスは,2002 年に中国の広東省で発生し,半年ほどの間に中国本土のみ
ならずアジア諸国及びアメリカやカナダやヨーロッパへも感染拡大し,8,069 人に感染して 775
人が重症の肺炎で死亡した。その後現在までにこの病気の発生は見られない。このウイルス
の自然宿主は中国南部に棲息するキクガシラコウモリであると考えられている。
2) 感染経路
①飛沫感染,接触感染によるヒトからヒトへの感染が主。
②糞便からの糞口感染の可能性は低いが,完全に否定することはできない。
③血液を介した感染の可能性は極めて低いと考えられる。
3) 患者への対応
原則として入院。特定,第一種,第二種感染症指定医療機関のいずれかへの入院を勧告
する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
咳,くしゃみによる飛沫は 1.5 メートル以内の範囲に拡散するので,患者には通常のマス
クを使用する。また,その際に口を覆った手指の洗浄,速乾性擦式アルコール製剤などによる
消毒を励行する。 喀痰,血液や体液などに起因する汚染拡散に留意する。そのためにはシ
ングルユース(ディスポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガウンその他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬し,高温
焼却する。再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉して,容器の外
側を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。 針刺しや切創に注意し,血液飛
沫を受けないように防御を行って臨む。
5)医療従事者への注意
SARS コロナウイルス(SARS-CoV)はエンベロープを持つウイルスであり,本ウイルスの消
毒薬抵抗性は高くない。 しかし,SARS 感染者の 21%は医療従事者が占めること,SARS
の致死率は 9.6%と高いことから,厳重な消毒が必要である。 消毒の実施は,ゴーグル,マ
スク,ガウン,手袋,シューカバー,キャップを含む防護服を着用して行う。 消毒後の物品に
対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を行う。なお,患者病室から物品を運
び出す際には,物品を収めたプラスチック袋などの消毒も必要となる。プラスチック袋の外側
を 0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭する。 使用後の防護服はバイオハザードバ
ッグに入れ,オートクレーブ後に廃棄とする。 ただし,防護服をやむをえず再使用する場合に
は,水溶性ランドリーバッグに入れた後にプラスチック袋に密閉して運び出し,80℃・10 分間
などの熱水洗濯を行う。
6)汚染物の消毒
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1)はじめに
SARS コロナウイルスは,2002 年に中国の広東省で発生し,半年ほどの間に中国本土のみ
ならずアジア諸国及びアメリカやカナダやヨーロッパへも感染拡大し,8,069 人に感染して 775
人が重症の肺炎で死亡した。その後現在までにこの病気の発生は見られない。このウイルス
の自然宿主は中国南部に棲息するキクガシラコウモリであると考えられている。
2) 感染経路
①飛沫感染,接触感染によるヒトからヒトへの感染が主。
②糞便からの糞口感染の可能性は低いが,完全に否定することはできない。
③血液を介した感染の可能性は極めて低いと考えられる。
3) 患者への対応
原則として入院。特定,第一種,第二種感染症指定医療機関のいずれかへの入院を勧告
する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
咳,くしゃみによる飛沫は 1.5 メートル以内の範囲に拡散するので,患者には通常のマス
クを使用する。また,その際に口を覆った手指の洗浄,速乾性擦式アルコール製剤などによる
消毒を励行する。 喀痰,血液や体液などに起因する汚染拡散に留意する。そのためにはシ
ングルユース(ディスポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガウンその他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬し,高温
焼却する。再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉して,容器の外
側を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。 針刺しや切創に注意し,血液飛
沫を受けないように防御を行って臨む。
5)医療従事者への注意
SARS コロナウイルス(SARS-CoV)はエンベロープを持つウイルスであり,本ウイルスの消
毒薬抵抗性は高くない。 しかし,SARS 感染者の 21%は医療従事者が占めること,SARS
の致死率は 9.6%と高いことから,厳重な消毒が必要である。 消毒の実施は,ゴーグル,マ
スク,ガウン,手袋,シューカバー,キャップを含む防護服を着用して行う。 消毒後の物品に
対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を行う。なお,患者病室から物品を運
び出す際には,物品を収めたプラスチック袋などの消毒も必要となる。プラスチック袋の外側
を 0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭する。 使用後の防護服はバイオハザードバ
ッグに入れ,オートクレーブ後に廃棄とする。 ただし,防護服をやむをえず再使用する場合に
は,水溶性ランドリーバッグに入れた後にプラスチック袋に密閉して運び出し,80℃・10 分間
などの熱水洗濯を行う。
6)汚染物の消毒
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