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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》
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Ⅲ/三類感染症
1 コレラ
1)はじめに
米のとぎ汁様の下痢,嘔吐,脱水などを主症状とする消化器感染症である。輸入感染
症であるが,輸入した魚介類(特に冷凍品)などの摂取生食,あるいはその二次汚染に
よると推定された国内感染例もある。血清群 O1 には生物型として,古典型(アジア型),
エルトール型,血清型として稲葉型,小川型があり,血清群O139 があり,とともに主
たる病原因子のコレラ毒素(CT)産生,あるいはその遺伝子保有菌がコレラの原因菌とし
て定義されている。現在流行しているのはエルトール型コレラ O1 である 1,2)。
2)感染経路 12)
主に糞便―経口感染であるが,時に吐物も感染源となる。菌に汚染された飲食物を摂
取するか,患者の糞便で汚染されたものを口にすることによる。
3)患者への対応
胃を切除した人および高齢者では重症化する割合が高いため, 特に注意を要する。飲
食業などの職業を介して,集団発生を起こしうる感染症である。したがって特定職業へ
の就業制限が行われる。臨床症状に応じて入院の可否を決定する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
糞便,吐物などの曝露防止に注意を払う。
消毒する重点領域は,患者の使用したトイレ,洗面所である。患者が用便した後はト
イレの取っ手やドアのノブなど,直接触れた部位を中心に消毒する。
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤などの消毒薬による清拭消毒が中心となる。
患者が使用した寝衣やリネンは,家庭用漂白剤に浸漬してから洗濯する。便汚染のあ
るシーツなども大きな汚染を水洗除去してから,同様に漂白剤に浸漬してから洗濯する。
その他の物品は煮沸消毒または消毒薬による消毒を行う。食器は洗剤と流水で洗浄する。
5)医療従事者への注意
感染防止は標準予防策で行うが,排泄物には感染性があるものとして対応する必要が
ある。糞便―経口ルートの遮断の観点から,手洗いや手指消毒が重要である。
6)汚染物の消毒・滅菌 5,15-22)
(1)対 象
主な消毒対象は,患者の糞便で汚染された可能性のある箇所(トイレ,水道ノブ,リ
ネンなど)である。
(2)消毒薬
コレラ菌(Vibrio cholerae)に対しては,すべての消毒薬が有効である。第四級ア
ンモニウム塩(オスバン®,オロナイン-K®,ヂアミトール®,ハイアミン®など),両性
界面活性剤(テゴー51®,エルエイジー®など),次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピ
ューラックス®,テキサント®,ハイポライト®など)およびアルコール(消毒用エタノー
ル,70v/v%イソプロパノール)などを用いる。
また,80℃・10 分間の熱水も有効である(70℃・1分間や 80℃・10 秒間などの熱水
でも有効と推定されるが,安全を見込んで 80℃・10 分間とする)。

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