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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (17 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》 |
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7 痘そう(天然痘)
1) はじめに
1980 年に World Health Organization (WHO)が天然痘の世界根絶宣言を行っており,
現在,痘そうウイルス(ポックスウイルス科オルトポックスウイルス)は自然界には存
在しないが,研究目的で米国疾病管理センター(Centers for Disease Control and
Prevention (CDC))とモスクワの研究所に保管されている。現在,痘そう患者が発生す
る状況にはないが,一方で,生物テロにより痘そうウイルスが散布され,再流行するよ
うな被害の発生が懸念されている。
2) 感染経路
飛沫およびエアロゾルによりヒトからヒトへと感染する。
3) 患者への対応
原則として入院。第一種感染症指定医療機関(各都道府県に原則的に1か所)への入
院を勧告する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
血液や体液および患者気道分泌物,呼気に起因する汚染拡散に留意する。そのために
はシングルユース(ディスポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガウンその
他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬
し,焼却する。
再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉して,容器の外側
を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。
針刺しや切創に注意し,血液飛沫を受けないように防御を行って臨む。
5)医療従事者への注意
痘瘡ワクチン既接種者や痘そうワクチン接種を受けた医療従事者が患者の治療や介
護を担当することが望ましい。日本には安全性が確認されている高度弱毒細胞培養痘そ
うワクチンが備蓄されている。
痘そうウイルスはエンベロープを持つウイルスであり,本ウイルスの消毒薬抵抗性は
高くない。しかし,本ウイルスは落屑中で年余にわたり生存でき,また痘そうの致死率
は 50%にも及ぶ。厳重な消毒が必要である。落屑・痂皮はすべて集め,滅菌する。
消毒は,予防接種を受けたスタッフが,マスク,ガウン,手袋,シューカバー,キャ
ップを含む防護服を着用して実施することが望ましい。
消毒後の物品に対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌を行う。なお,患者病室から物
品を運び出す際には,物品を収めたプラスチック袋などの消毒も必要となる。プラスチ
ック袋の外側を 0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピューラックス®,
テキサント®,ハイポライト®など)で清拭する。また,使用後の防護服はプラスチック
袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬し,高温焼却する。
患者が入院している病室から物品を消毒・滅菌することなく搬出しない。
6)汚染物の消毒・滅菌
(1)対 象
患者が使用した物品や病室が消毒・滅菌の対象になる。特に,唾液,気道分泌物,痘
疱内容,落屑などが付着した可能性のある物品(マクラやシーツなど)に対する消毒や
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1) はじめに
1980 年に World Health Organization (WHO)が天然痘の世界根絶宣言を行っており,
現在,痘そうウイルス(ポックスウイルス科オルトポックスウイルス)は自然界には存
在しないが,研究目的で米国疾病管理センター(Centers for Disease Control and
Prevention (CDC))とモスクワの研究所に保管されている。現在,痘そう患者が発生す
る状況にはないが,一方で,生物テロにより痘そうウイルスが散布され,再流行するよ
うな被害の発生が懸念されている。
2) 感染経路
飛沫およびエアロゾルによりヒトからヒトへと感染する。
3) 患者への対応
原則として入院。第一種感染症指定医療機関(各都道府県に原則的に1か所)への入
院を勧告する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
血液や体液および患者気道分泌物,呼気に起因する汚染拡散に留意する。そのために
はシングルユース(ディスポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガウンその
他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬
し,焼却する。
再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉して,容器の外側
を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。
針刺しや切創に注意し,血液飛沫を受けないように防御を行って臨む。
5)医療従事者への注意
痘瘡ワクチン既接種者や痘そうワクチン接種を受けた医療従事者が患者の治療や介
護を担当することが望ましい。日本には安全性が確認されている高度弱毒細胞培養痘そ
うワクチンが備蓄されている。
痘そうウイルスはエンベロープを持つウイルスであり,本ウイルスの消毒薬抵抗性は
高くない。しかし,本ウイルスは落屑中で年余にわたり生存でき,また痘そうの致死率
は 50%にも及ぶ。厳重な消毒が必要である。落屑・痂皮はすべて集め,滅菌する。
消毒は,予防接種を受けたスタッフが,マスク,ガウン,手袋,シューカバー,キャ
ップを含む防護服を着用して実施することが望ましい。
消毒後の物品に対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌を行う。なお,患者病室から物
品を運び出す際には,物品を収めたプラスチック袋などの消毒も必要となる。プラスチ
ック袋の外側を 0.05%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピューラックス®,
テキサント®,ハイポライト®など)で清拭する。また,使用後の防護服はプラスチック
袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬し,高温焼却する。
患者が入院している病室から物品を消毒・滅菌することなく搬出しない。
6)汚染物の消毒・滅菌
(1)対 象
患者が使用した物品や病室が消毒・滅菌の対象になる。特に,唾液,気道分泌物,痘
疱内容,落屑などが付着した可能性のある物品(マクラやシーツなど)に対する消毒や
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