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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (32 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》 |
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4 腸チフス,パラチフス
1)はじめに
高熱,バラ疹,下痢などを主症状とする感染症である。重症例では,腸出血や腸穿孔
も起きる。腸チフスはチフス菌により,パラチフスはパラチフス A 菌により生じる 1,2)。
多くが輸入感染症であるが,国内感染例の散発も見られる。
2)感染経路 12)
糞便―経口感染が主であるが,尿や血液も感染源となりうる。菌に汚染された飲食物
を摂取するか,患者もしくは健康保菌者の糞便で汚染されたものを口にすることによる。
3)患者への対応
飲食業などの職業を介して,集団発生を起こしうる感染症である。したがって特定職
業への就業制限が行われる。臨床症状に応じて入院の可否を決定する。
4)患者環境の対策
糞便,血液,尿の曝露防止に注意を払う(健康保菌者はほとんどが胆嚢内保菌者であ
る)。
針刺しや切創に注意し,血液飛沫を受けないような防御を行って臨む。
消毒する重点領域は,患者の使用したトイレ,洗面所である。患者が用便した後はト
イレの取っ手やドアのノブなど,直接触れた部位を中心に消毒する。
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤などの消毒薬による清拭消毒が中心となる。
消毒薬の散布や噴霧はしない。
患者が使用した寝衣やリネンは,家庭用漂白剤に浸漬してから洗濯する。便汚染のあ
るシーツなども大きな汚染を水洗除去してから,同様に漂白剤に浸漬してから洗濯する。
その他の物品は煮沸消毒または消毒薬による消毒を行う。食器は洗剤と流水で洗浄する。
5)医療従事者への注意
感染防止は標準予防策で行うが,排泄物には感染性があるものとして対応する必要が
ある。糞便―経口ルートの遮断の観点から,手洗いや手指消毒が重要である。なお,腸
チフスの伝播は,おおよそ 105 個の菌量で成立する 25)。
6)汚染物の消毒・滅菌 5,15-22)
(1)対 象
主な消毒対象は,糞便および尿で汚染された可能性のある箇所(トイレ,水道ノブ,
リネンなど)である。
(2)消毒薬
チフス菌およびパラチフス A 菌に対しては,すべての消毒薬が有効である。第四級ア
ンモニウム塩(オスバン®,オロナイン-K®,ヂアミトール®,ハイアミン®など),両性
界面活性剤(テゴー51®,エルエイジー®など),次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピ
ューラックス®,テキサント®,ハイポライト®など)およびアルコール(消毒用エタノー
ル,70v/v%イソプロパノール)などを用いる。
また,80℃・10 分間の熱水も有効である(70℃・1分間や 80℃・10 秒間などの熱水
でも有効と推定されるが,安全を見込んで 80℃・10 分間とする)。
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1)はじめに
高熱,バラ疹,下痢などを主症状とする感染症である。重症例では,腸出血や腸穿孔
も起きる。腸チフスはチフス菌により,パラチフスはパラチフス A 菌により生じる 1,2)。
多くが輸入感染症であるが,国内感染例の散発も見られる。
2)感染経路 12)
糞便―経口感染が主であるが,尿や血液も感染源となりうる。菌に汚染された飲食物
を摂取するか,患者もしくは健康保菌者の糞便で汚染されたものを口にすることによる。
3)患者への対応
飲食業などの職業を介して,集団発生を起こしうる感染症である。したがって特定職
業への就業制限が行われる。臨床症状に応じて入院の可否を決定する。
4)患者環境の対策
糞便,血液,尿の曝露防止に注意を払う(健康保菌者はほとんどが胆嚢内保菌者であ
る)。
針刺しや切創に注意し,血液飛沫を受けないような防御を行って臨む。
消毒する重点領域は,患者の使用したトイレ,洗面所である。患者が用便した後はト
イレの取っ手やドアのノブなど,直接触れた部位を中心に消毒する。
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤などの消毒薬による清拭消毒が中心となる。
消毒薬の散布や噴霧はしない。
患者が使用した寝衣やリネンは,家庭用漂白剤に浸漬してから洗濯する。便汚染のあ
るシーツなども大きな汚染を水洗除去してから,同様に漂白剤に浸漬してから洗濯する。
その他の物品は煮沸消毒または消毒薬による消毒を行う。食器は洗剤と流水で洗浄する。
5)医療従事者への注意
感染防止は標準予防策で行うが,排泄物には感染性があるものとして対応する必要が
ある。糞便―経口ルートの遮断の観点から,手洗いや手指消毒が重要である。なお,腸
チフスの伝播は,おおよそ 105 個の菌量で成立する 25)。
6)汚染物の消毒・滅菌 5,15-22)
(1)対 象
主な消毒対象は,糞便および尿で汚染された可能性のある箇所(トイレ,水道ノブ,
リネンなど)である。
(2)消毒薬
チフス菌およびパラチフス A 菌に対しては,すべての消毒薬が有効である。第四級ア
ンモニウム塩(オスバン®,オロナイン-K®,ヂアミトール®,ハイアミン®など),両性
界面活性剤(テゴー51®,エルエイジー®など),次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピ
ューラックス®,テキサント®,ハイポライト®など)およびアルコール(消毒用エタノー
ル,70v/v%イソプロパノール)などを用いる。
また,80℃・10 分間の熱水も有効である(70℃・1分間や 80℃・10 秒間などの熱水
でも有効と推定されるが,安全を見込んで 80℃・10 分間とする)。
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