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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》
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5 ラッサ熱
1)はじめに
1969 年にナイジェリアで確認されたアレナウイルス科アレナウイルス属のラッサウ
イルスによるウイルス性出血熱の一種で,西アフリカで流行している。
ラッサウイルスの自然宿主動物はネズミ(Mastomys natalensis)である。ヒトから
ヒトに感染する場合がある。ウイルス性出血熱の中で,流行地以外で発生する輸入感染
事例としては,ラッサ熱が最も多い。
2)感染経路 1,2)
①患者の血液の誤刺
②患者の血液,尿,糞便,吐物および分泌物などとの直接的な接触
③接触感染予防策をしていない状況での患者との直接的接触
3)患者への対応
原則として入院。第一種感染症指定医療機関(各都道府県に原則的に1か所)への入
院を勧告する。
4)患者環境および観血的処置時の対策
血液や体液などに起因する汚染拡散に留意する。そのためにはシングルユース(ディ
スポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガウンその他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬
し,高温焼却する。再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉
して,容器の外側を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。
針刺しや切創に注意し,血液飛沫を受けないような防御を行って臨む。
エアロゾルでの感染事例は報告されていない。
5)医療従事者への注意 1,2)
ラッサウイルスはエンベロープを持つウイルスであり,消毒薬抵抗性は高くない。し
かし,ラッサ熱患者の致死率は 15~20%と高いことから,厳重な消毒が必要である。
患者の治療においては,マスクやゴーグルなどを必ず着用する(感染予防策の徹底)。
汚染された可能性のある物に対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌処理を行う。なお,
病室から血液等のサンプルなどを運び出す際には,その表面を消毒用エタノールなどで
消毒した上でプラスチック袋に密閉し,さらにその袋の外側を 0.05%(500ppm)次亜塩
素酸ナトリウムで清拭する。患者が入院している病室から物品を消毒・滅菌することな
く搬出しない。
6)汚染物の消毒・滅菌 1-8)
(1)対 象
①患者の血液,分泌物および排泄物
②患者が使用した物品や病室
(2)消毒薬
患者の体液や排泄物などの消毒には,次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピューラ
ックス®,テキサント®,ハイポライト®など)やジクロルイソシアヌール酸ナトリウム顆
粒(ジクロシア顆粒)を用いる。また,金属製小物などにはグルタラール(ステリハイ
ド®,グルトハイド®,サイデックス®など)などが適している。なお,アルコール(消毒
用エタノール,70v/v%イソプロパノール)も使用可能である。
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