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【参考資料3】感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発0311第8号令和4年3月11日) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73577.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第105回 6/10)《厚生労働省》
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4 鳥インフルエンザ(H5N1, H7N9)
1)はじめに
家禽に感染すると高病原性を示す高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1 亜型)のヒト感
染は,1997 年に香港で初めて確認された。2003 年以降は,東アジア,東南アジアを中心に,
中東・アフリカ・ヨーロッパの一部地域などでもヒト感染が報告されるようになった。また,家禽
に対して低病原性を示す低病原性鳥インフルエンザウイルス(H7N9 亜型)のヒト感染が,2013
年に中国で初めて報告された。2017 年には低病原性から高病原性に変異した高病原性鳥イ
ンフルエンザウイルス(H7N9 亜型)のヒト感染も報告されている。これらの鳥インフルエンザウ
イルスに人が感染して発症すると,高熱や急性呼吸器症状などを主とするインフルエンザ様
疾患の症状が引き起こされる。下気道症状を併発して重症肺炎になることもあり,呼吸不全が
進行すると,びまん性のスリガラス様陰影が両肺で認められるようになり,急性呼吸窮迫症候
群(ARDS)の症状を呈するようになる。鳥インフルエンザウイルスのヒトからヒトへの持続的
な感染は確認されていない。
2) 感染経路
①感染した家禽,水禽類やその排泄物,死体,臓器などとの濃厚な接触により感染する。
②患者との濃厚接触により感染することがある。
3) 患者への対応
感染症指定医療機関への入院を勧告。
4)患者環境および観血的処置時の対策
咳,くしゃみによる飛沫は 1.5 メートル以内の範囲に拡散するので,患者にはサージ
カルマスクの着用を促す。また,その際に口を覆った手指の洗浄,速乾性擦式アルコー
ル製剤などによる消毒を励行する。
咳,くしゃみによって飛び散る飛沫物,喀痰などに起因する汚染拡散に留意する。そ
のためにはシングルユース(ディスポーザブル)のシーツ,覆布,滅菌ドレープ類,ガ
ウンその他を利用する。
シングルユースの汚染物はプラスチック袋で二重に密閉し,外袋を消毒した後に運搬
し,高温焼却する。再使用器械・器材類は,密閉用容器(回収用コンテナなど)に密閉
して,容器の外側を消毒した後に運搬し,適切に消毒または滅菌処理する。
5)医療従事者への注意
鳥インフルエンザウイルスはエンベロープを持つウイルスであり,本ウイルスの消毒
薬抵抗性は高くない。
しかし,鳥インフルエンザ(H5N1, H7N9)の致死率は約 40〜50%と高く,感染した患
者との濃厚接触により感染することがあるため厳重な消毒が必要である。
消毒の実施は,マスク,ガウン,手袋,シューカバー,キャップを含む防護服を着用
して行う。
消毒後の物品に対しては,可能であれば高圧蒸気滅菌を行う。なお,患者病室から物
品を運び出す際には,物品を収めたプラスチック袋などの消毒も必要となる。プラスチ
ック袋の外側を 0.02-0.1%(200-1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭する。
使用後の防護服はバイオハザードバッグに入れ,高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)後
に廃棄とする。
ただし,防護服をやむをえず再使用する場合には,水溶性ランドリーバッグに入れた
後にプラスチック袋に密閉して運び出し,80℃・10 分間などの熱水洗濯を行う。
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