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総-7入院について(その4) (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》
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入退院支援に関する主な意見
<入院・外来医療等の調査・評価分科会 検討結果(とりまとめ)>
(入退院支援について)
○ 入院時支援加算について、入院支援部門が入院前に外来等で関わることにより、病棟看護師の業務軽減にも結びつ
く。病院全体の効率化に向けた動きが進んできていると受け取ることができる。
(退院困難な患者像について)
○ 退院困難な患者のうち、「身寄りがなく同居者が不明な者」は現行の算定要件に示されていないが、退院調整に時
間あるいは人手を要している状況がわかった。患者本人の状況だけではなくて、周辺の要素と組み合わせて評価すべ
きという考え方となるが、実際、医療機関の中では、この「身寄りがない」あるいは「同居者が不明」というところ
で非常に苦労が多い。日本の世帯数の将来推計においても独居の高齢者が増えており、近親者のいない高齢者が急増
するという推計も出てきている。手間や時間がかかっていることを踏まえて検討してはどうかとの意見があった。
(面会について)
○ 面会ルールについては、新型コロナウイルス感染症後、各医療機関でまだ対応にばらつきがあるのではないか。5
類感染症となった後は、定点観測を確認しながら、状況に応じて対応を変える等の工夫をしている実情である。
○ 意思決定をする上でコミュニケーションが重要であるが、面会が制限されることによって家族は患者の状況を把握
しづらく、本人と家族の意思確認について家族の受け止め等が把握しづらくなる。その状況下で退院支援を進めてい
かなければいけないというのは、非常に困難を極め、例えば、ICT を活用したコミュニケーションをセッティングし
ているところもある。家族とのコミュニケーションが取れないというのは課題なのではないか。
(介護施設との連携について)
○ 平時からの連携として、現状は月に一度、協力医療機関と介護施設とでカンファレンス等によって入所者の情報を
共有することが定められているが、これだけでは介護施設の機能強化にまでつながるような連携はなかなか難しい。
協力医療機関の専門性の高い人材が介護施設を訪問して支援する等の取組が実際に行われていることから、より一層、
介護施設と医療機関と施設との連携体制を強化する上で、実効的な連携が進むように検討していくべきではないか。
○ 介護保険施設における対応力の強化を支援し、安心して療養していける体制を整備する観点から、協力医療機関は、
必要時にすぐ相談・診療に応じ、緊急時に入院できる体制や病床を確保する機能が求められており、その負担を考慮
した評価が必要ではないかとの意見があった。
○ 介護施設等における対応力強化について、例えば高齢者施設で診ている心不全患者においては、水分貯留によって
体重増加や症状・兆候によって早期に外来を受診させる、訪問診療で利尿剤を調整する、病院の看護職員等が出向い
てケア体制の支援を行う等を行うことによって、無駄な救急搬送・救急入院を減らすことが可能なケースがある。救
急搬送前の連携対応の評価を行い、施設からの高齢者の救急搬送を減らすことにつながる可能性があるのではないか。

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