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総-7入院について(その4) (154 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》
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ICT機器を導入している場合の看護業務行為時間について
見守りの効率化に資する機器

○見守りの効率化機器を導入した群は非導入群に比較して、「観察」
「バイタルサインの測定」「患者等からの情報収集」の時間が短い。

導入ありー導入なし
差分
業務内容

C:診察・治療
C:診察・治療
B:情報共有
D:患者のケア

構成比

観察
バイタルサインの測定
患者等からの情報収集
見守り・付き添い

24時間
1440分

-1.8%
-0.7%
-0.6%
0.3%

(分)

-25.8
-9.4
-9.0
4.1

導入ありー導入なし
差分

看護計画作成・アセスメント
看護情報提供書作成
重症度・医療看護必要度の入力
F:看護記録
退院時サマリー作成
日々の看護実施記録
重症度、医療・看護必要度のチェック(記入もれや記載内容等)・修正

構成比

24時間
1440分 (分)

-0.3%
-0.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.2%

-3.9
-1.8
-0.0
0.1
0.2
2.4

導入ありー導入なし
差分

B:情報共有

他の職種への報告・連絡・相談・調整
医師への報告・連絡・相談
カンファレンス
他部門への連絡・調整
看護師間の申し送り
患者等からの情報収集
看護師間の報告・連絡・相談

構成比

-0.2%
-0.1%
-0.1%
0.0%
0.1%
0.3%
0.3%

○導入群の重症度、医療・看護必要度に関連する項目は長いが、
看護記録の効率化に資する機器の利用との関連は薄いと考えられる。
また、より的確な情報を記載するために、記入もれなどの確認が行わ
れれていることが考えられる。
※看護記録の効率化機器とは、音声入力記録システム、通信機
能付のバイタルサイン自動計測システムを導入している場合とした。

○情報共有の効率化機器を導入した群は非導入群に比較して、 「他の
職種への報告・連絡・相談・調整」 「医師への報告・連絡・相談」「カ
ンファレンス」など他職種との連携に関する項目の時間が短い。

情報共有の効率化に資する機器

業務内容

※見守りの効率化機器とは、患者見守り支援システム(例.見守りカメラ、
見守りセンサー、離床センサー)、通信機能付のバイタルサイン自動計測
システムを導入している場合とした。

○看護記録の効率化機器を導入した群は非導入群に比較して、「看護計
画作成・アセスメント」「看護情報提供書作成」の時間が短い。

看護記録の効率化に資する機器

業務内容

○導入群の「見守り・付き添い」は長いが、導入により、より付き添い
ができるとも考えられる。

24時間
1440分 (分)

○導入群の「看護師間の報告・連絡・相談」は長いが、導入により、よ
り相談等が密にできるようになったとも考えられる。

-2.5
-1.1 ○導入群の「患者等からの情報収集」の時間が長いが、情報共有の効率
化の機器の利用との関連は無い。
-1.0
-0.3
※情報共有の効率化機器とは、部署間の患者情報共有システム、他機
1.0
関との患者情報共有システム、スマートフォン・アイフォン・
4.5
チャット機能付きデバイス、インターコミュニケーションシステム
5.0
(インカム)を導入している場合とした。

出典:令和6年度厚生労働科学研究補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「効率的な看護業務推進の評価に係る実態把握のための研究」分担研究者 菊池令子・小澤知子(研究代表者 坂本すが)を基に医政局看護課で作
成。※タイムスタディ調査により、24時間(1440分)の勤務における、病棟看護師の業務内容別の行為時間を把握し、ICT機器の導入群と非導入群を比較した。

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