総-7入院について(その4) (32 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65606.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第624回 11/5)《厚生労働省》 |
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(地域包括医療病棟に入棟する患者の特徴とアウトカム評価に係る施設基準について)
• 地域包括医療病棟入院料には患者要件やアウトカム評価として厳しい施設基準が設けられており、算定を検討する医
療機関からは満たすことが困難との声がある。
• 高齢であることは在院日数延長の独立した危険因子であり、実際に85歳以上では85歳未満の患者と比較し、在院日数
の中央値が5~6日長かった。
• また、地域包括医療病棟では急性期一般入院料2~6の病棟に比べてリハビリテーションの実施割合や早期開始割合、
休日のリハビリテーション提供単位数等がいずれも多いものの、約40%の病棟で入院中にADL低下する患者が5%を超
えており、高齢や要介護者ではADLが低下する患者が多いことを反映していると考えられた。
(地域包括医療病棟における医療資源投入量について)
• 地域包括医療病棟入院料は高齢者救急の幅広い診療がその役割であるが、入院料は一段階の評価であり、特に頻度
の高い内科系疾患においては、出来高実績点数のうち、入院料に包括される点数の割合が高く、手術を行う疾患とは差
がある。
• 手術が行われない症例は、手術が行われる症例と比較し、救急搬送からの入院、緊急入院いずれの割合も高く、特に
高齢者においては手術が行われない症例の大半が緊急入院である。
• 予定/緊急入院の別と手術実施の有無により層別化して患者ごとの包括内出来高実績点数を比較すると、手術のない
緊急入院群が最も高く、最も点数の低い手術ありの予定入院群より、平均で440点ほど高かった。
【論点】
○ 高齢者の生理学的特徴や地域包括医療病棟における診療の現状を踏まえ、より高齢の患者を入院させることへの負
のインセンティブを生まない観点から、平均在院日数やADL要件等のアウトカム評価の在り方について、どう考えるか。
○ 地域包括医療病棟に求められる、高齢者に頻度の高い疾患や緊急入院の受け入れを促進する評価の在り方について、
例えば、地域包括医療病棟の入院料は患者によらず一律であるが、手術のない緊急入院の患者は手術を行う患者と比
べ、包括範囲内で実施される医療が多いが出来高で算定できる医療は少ないこと等を踏まえ、どのように考えるか。
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