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【資料1-2】令和8年度研究事業実施方針(案) の概要(厚生労働科学研究) (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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カネミ油症に関する研究事業

令和7年度予算額

206,462千円

事業概要(背景・目的)
カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律及び基本指針に基づき、カネミ油症に関する専門的・学際的・総合
的な研究を推進する。
※同法では、「国は、カネミ油症の診断基準の科学的知見に基づく見直し並びに診断、治療等に関する調査及び研究が促進さ
れ、及びその成果が活用されるよう必要な施策を講ずるものとする。」と規定されている。
※ダイオキシン類の慢性影響についての大規模な検証(疫学調査)は世界的にも例がなく、また、本研究では、血液中のごく微
量なダイオキシン類を精確かつ再現性を持って分析している。

令和8年度概算要求のポイント
・ ダイオキシン類の毒性の解明、カネミ油症患者の長期健康影響の解明、カネミ油症の診断・治療法等の開発等に係る研究
を継続的に推進していく。
・ カネミ油症の症状を緩和する可能性のある漢方薬の効能・効果を実証し、エビデンスに基づく治療の検討と実施を行う。
・ 死因調査については令和2年度中に基盤整備及び関係情報の収集を完了して解析結果を取りまとめたが、さらなる死因調査
の継続を行い、令和2年度中に取りまとめた解析結果に新たな傾向が生じるかについて検討する。
・ ダイオキシン類の継世代の健康に対する影響を調査する次世代のコホート研究からその特徴的な所見を見出す。

これまでの成果概要等
・ 全国油症一斉検診における血中のPCB・ダイオキシン類の測定方法の正確性と感度を検証した。測定方法の改良によって、
測定時間の短縮、及び使用する消耗品の削減を試みた。(令和元年度)
・ 糖尿病治療薬(メトホルミン)が、AHRを介して、ダイオキシン類や炎症による酸化ストレスを抑制する機構を明らかに
した。(令和2年度)
・ 黄連解毒湯にも症の症状を緩和する可能性があることを明らかにした。(令和2年度)
・ カネミ油症患者において、一般集団と比較し、がんによる死因リスクが高い可能性があることを明らかにした。(令和3年度)
・ 治療用AHR調節薬(タピナロフ)による炎症性皮膚疾患の治療に関する国内第III相試験を行い、有効性を確認した。(令和5
年度)

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