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【資料1-2】令和8年度研究事業実施方針(案) の概要(厚生労働科学研究) (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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エイズ対策政策研究事業

令和7年度予算額

869,662千円

事業概要(背景・目的)
日本における新規HIV感染者及びエイズ患者の年間報告数の合計は、近年減少傾向にあったが令和5年は両者とも増加した。保健所等での検査・
相談件数は、新型コロナウイルス感染症の流行以降、一時的に減少したが、その後回復傾向にあり、今後の動向を注視していく必要がある。新規HIV
感染者報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は、依然として約3割のまま推移している。
また、血液製剤によりHIVに感染した者については、HIV感染症に加え、血友病、C型肝炎ウイルス(HCV)感染を合併する場合が多く、複雑な病態へ
の対応が必要である。更に、抗HIV療法の進歩により、長期療養に伴う新たな課題(様々な合併症への対応や、患者高齢化に伴う医療と介護の連携
体制構築等)も生じている。
本研究事業では、社会医学、疫学等の観点から、HIV感染予防や継続可能な治療体制の確立、早期発見に結びつく普及啓発など、エイズ対策を総
合的に推進するための研究を実施する。

令和8年度概算要求のポイント
○増額要求を行う継続課題 抜粋
【課題名】血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者に対する外科治療の標準化に関する研究
【概要】血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者の肝移植適応基準の検証を行い、肝移植周術期プロトコルの改訂を行う。また、重複感染者の高齢
化に伴い、肝細胞がん以外の様々な悪性腫瘍の罹患が散見されているが、背景疾患のため標準治療が施行されていない領域も見受けられる。そ
のため、手術適応症例でのガイドを用いた標準外科手術の可否、問題点の評価を優先的に行う必要がある。
【成果の活用】重複感染患者における肝移植周術期プロトコルの確立や、ブロック拠点病院をはじめとする医療機関でのHIV/HCV重複感染患者に
対する外科治療診療ガイドの活用及び改訂を目指す。
○新規研究課題 抜粋
【課題名】非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染者に合併する悪性腫瘍の制御を目指した研究
【課題名】HIV感染症の医療体制の整備に関する研究
【課題名】HIV感染症及びその併存疾患や関連医療費の実態把握のための研究
【課題名】日本におけるHIV感染症の動向把握に関する研究
【課題名】HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究

これまでの成果概要等
・「血友病・HIV/HCV患者に対する外科診療ガイド」(2024年3月発行)
・「エイズ拠点病院診療案内」の改訂(2024年1月更新)
・抗HIV治療ガイドライン(2024年3月)

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