令和８年度新規研究課題の具体的な研究内容等
持続可能で良質かつ適切な医療を効率的に提供できる、医療提供体制の構築
「地域の実情を踏まえた在宅医療提供体制の整備を推進するための政策研究」
2040年に向けた人口動態等の変化や医師の働き方改革等を踏まえ、地域の実情に応じた在宅医療提供体制を構築するため、
在宅医療の体制構築に係る指標の見直しや多職種連携と医療介護連携の推進が求められている。在宅医療の４つの医療機能
（退院支援、日常療養支援、緊急時の対応、看取り）を含む体制構築に関する地域での潜在的な課題等（医療的ケア児等の多様
な患者像、多職種や医療介護との連携、災害時の対応等）を明らかにし、解決に向けた政策提言等を行う。
「医師確保計画の効果的な推進についての政策研究」
第８次（前期）医師確保計画による医師偏在対策の評価、第８次（後期）医師確保計画・医師偏在是正プランの集計、都道府県
へのヒアリング等を行う。これらも踏まえ、医師確保計画・医師偏在是正プランの評価・検討、医師偏在指標の見直し、第９次医
療計画及び医師確保策定ガイドラインの見直しのための検討を行う
等

医療を担う人材の確保と養成の推進

「医療機関におけるタスク・シフト/シェア及びICT化の事例収集に関する研究」
良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議
において、「諸外国の例を研究しつつ必要な検討を行うこと」とされているなど、海外事例を含め更なるタスク・シフト/シェア及び
ICT化推進の可能性について検証が必要であるため、タスク・シフト/シェア及びICT化が進んでいる国内外の事例の検証、実態と
の比較により、導入の課題、方策を整理する。
「効果的・効率的な特定行為に係る看護師の研修に関する研究」
特定行為に係る看護師の研修については、期待も高い一方、看護師が特定行為研修を働きながら受講することの負担が大き
いとの意見もある。特定行為研修修了者の養成のが増加を目指し、本研究事業により、特定行為に係る看護師の研修におけ
等
る現状の調査、研修内容のを見直し案を提示する。

医療の質及び医療安全の更なる向上

「医療機関間で医療情報を電子的に連携するシステムのアウトカム評価に関する研究」
電子カルテ情報共有サービスや地域医療情報連携ネットワークなど、複数の医療機関間で患者の医療情報を電子的に連携す
るシステムの導入により、医療現場の業務効率化や医療の質向上、患者満足度向上などが期待される。期待した効果が実際
に得られており、IT投資に見合っているかどうかの具体的な検討を進める。
「医療の質の改善の取組に資する指標の作成に向けた調査研究」
厚生労働省の医療の質向上のための体制整備事業において、共通の９項目の質指標を策定し運用を開始しており、更なる医
療の質の評価と改善の推進のため、質指標の項目を拡充に向けた検討を進める。
等

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