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提案書20(3802頁~4000頁) (75 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

729202

がん患者リハビリテーション料

日本リハビリテーション医学会

【技術の概要】
• がん患者では、様々な原因で身体機能や活動性が低下し、移動能
も低下するが、がんリハビリテーションは有効である(図)。
• がん治療は外来患者にも実施されており、外来治療中の担がん患
者の身体機能や移動能の維持・改善が必要となってくる。
• がん患者リハビリテーション料は入院患者のみに適応されており、
退院後のリハビリテーション治療の継続はできないため、外来で
のがんリハビリテーション料の算定が必要となる。
入院 手術

【既存の治療法との比較】

外来

脳血管疾患
運動器 など

継続的な
リハビリテーション治療

がん患者の身体機能低下にリハビリテーション治療が有効だとする
エビデンスは多くあるが、退院後の外来でのリハビリテーション治療

がん

については、算定区分がないため継続することができない。

【対象疾患】
• 入院中にがん患者リハビリテーション料の適応となったが、退院時に
十分な機能回復が得られていないもの。⇒

FIM 115以下、BI 85以下

• 担がん患者で移動能の低下が進行したロコモティブシンドローム2と
なったもの。
• 入院治療前で、手術、骨髄抑制を来しうる化学療法、放射線治療、造
血幹細胞移植が行われる予定の患者。

【有効性及び診療報酬上の取扱い】

がん患者は増加傾向にあり、がんと共存する時代となっているが、
がん患者の身体機能や移動能はがん治療中に低下する。リハビリ
テーション治療を行うことでADLやQOLの改善が得られるエビデンス
は多く得られており、多くの学会でも強く推奨されている。

一方、担がん患者が外来でのがん治療を受けることも増えており、
入院だけではなく外来でのリハビリテーション治療も必要となる。

• 新規がん罹患者数100万人のうち、日常生活に支障のある患者が10%、
3876
10%が外来リハビリテーション治療が必要として、年間10,000人程度。

なお、訪問診療に移行したがん患者は対象外とする。