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提案書20(3802頁~4000頁) (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

726202

輸血適正使用加算:基準変更 血漿交換使用分の新鮮凍結血漿全量の除外

日本輸血・細胞治療学会

【技術の概要】

【以前の状況との比較】

輸血適正使用加算基準でFFP/MAPのうち③の全使用量
を②から除外する
(申請後の適正使用加算の施設基準)
輸血管理料ⅠまたはⅡを算定する保険医療機関において、新鮮凍結血漿
(FFP)使用量およびアルブミン製剤(ALB)使用量のそれぞれを赤血球
濃厚液(MAP)の使用量で除した値を以下の式で算出した際、その値が
基準を満たすこと。
輸血管理料


・FFP/MAP =(②-③)/①
・ALB/MAP =(④-⑤)/①
0.54未満
0.27未満
FFP/MAP






赤血球濃厚液(MAP)の使用量
2.0未満
ALB/MAP
新鮮凍結血漿(FFP)の全使用量
血漿交換療法における新鮮凍結血漿(FFP)の使用量
アルブミン製剤(ALB)の使用量
血漿交換療法におけるアルブミン製剤(ALB)の使用量

2.0未満

・我が国のFFP使用量は適正使用やガイドラインの整備により,血漿交換実
施施設も以前に比べ削減されていることから適正使用の推進が図られている
(図1)
・2021年度(令和3年度)調査では、500床以上の医療機関で適正使用の評価
を適切に実施しているにも関わらず、心臓血管外科手術、血漿交換、肝移植、
外傷による大量出血、肝不全症例の治療を実施している施設では取得が困難
という調査がある(図2)
・特にFFPを多く必要とする血漿交換療法を実施している施設において、適
正使用加算未取得施設は取得施設の約3倍回数が多い傾向にあった.(図3)
・心臓移植を含む心臓・血管外科手術、肝臓移植実施施設も取得困難であり、
FFPを使用する割合が多くなる.さらに手術中の輸血量も影響していると考
えられ、血漿交換療法と同様、積極的な医療を実施している施設ほど取得困
難となる状況が見える

【対象疾患】
FFPを用いた血漿交換が必要な疾患
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
輸血管理料Ⅰ取得施設:120点
輸血管理料Ⅱ取得施設:60点
(今回の変更点)
現在の適正使用加算の施設基準の条件変更のみのため算定点
数は現在の適正使用加算点数と変更なし。
・現在の科学的根拠に基づいた新鮮凍結血漿(FFP)の使用ガイドライン等でFFP使用が推奨さ
れる血漿交換症例があり,適切に実施することで生存率の向上につながる.
1)血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)では,早急にFFPによる血漿交換を実施する等の治療
にて約8割の患者が生存可能であるが,未治療の場合は約9割が死亡するため,特に後天性FFP
による血漿交換は必要
2)急性肝不全(昏睡度2以上)の患者に対し、大量血漿交換療法(生存率:58.7%)を実施す
ることで対照群(生存率: 47.8%)とくらべ、予後不良と想定された肝移植未実施症例で生存
3841
率に有効であったと報告あり