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提案書20(3802頁~4000頁) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

726102

提案される医療技術名

血液製剤院内分割加算

申請団体名

日本輸血・細胞治療学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

22小児科
25産婦人科・産科

関連する診療科(2つまで)
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
血液製剤院内分割加算
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


令和4年度

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

輸血管理料(ⅠもしくはⅡ)取得施設において、関連学会の血液製剤の院内分割マニュアル、あるいはそれに準じた方法を
用いた手順で実施している施設において、低体重小児等に対して、血液の廃棄量やドナー暴露数の減少を目的に、既存の輸
血用血液製剤(赤血球液、新鮮凍結血漿、濃厚血小板)のうち、日常的に入手可能な製剤規格を複数のバッグに無菌的に分
割した場合に加算する。病棟等での注射器分注は加算対象外とする。

文字数: 196
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

新生児・小児の貧血、血小板減少、凝固障害

新生児、特に低出生体重児では、輸血回数は複数回、頻回になることが多い。輸血量は1回10mL程度で、残量は廃棄され
ているため、貴重な血液が有効利用できていないのが現状である。また、輸血量が少ない割には、血液製剤にかかる経費は
成人と同じであり、更には複数回、頻回の輸血でドナー数が増え、感染症、同種免疫の副作用(不規則抗体など)などのリ
スクが高い。しかし、無菌的な分割保存には操作に必要な資器材等の経費がかかり、導入を躊躇する施設が少なからずあ
る。体制整備がなされた医療施設において、分割保存した輸血用血液製剤を使用することは、安全性の推進と資源の有効利
用に寄与でき、保険収載の必要性があると考えられる。

文字数: 300
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

新生児、特に低出生体重児および、新生児期~乳児期~一部小児における貧血、血小板減少、凝固障害。1回輸血量の少な
い年齢層の輸血が対象となる。未熟児貧血、血小板減少、凝固障害は骨髄や肝臓機能が成熟に達していないことから発症す
る。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

血液製剤を無菌的に分割する技術であり、学会が作成した「血液製剤の院内分割マニュアル」に基づいて行う。令和3年度
の調査結果では、年間赤血球製剤6514件、血小板製剤2052件の分割業務であった(参考文献1)。調査ごとに件数は増加、
また、新鮮凍結血漿の融解後使用期限の延長によりその分割件数が増加する見込みである。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

K-920, G004

医療技術名

保存血液輸血(200mLごとに)

既存の治療法・検査法等の内容

血液製剤を分割しないで、輸血することが既存の治療法である。新生児に対しての輸血の場合、140mL赤血球液のうち、
10mLを輸血として使用し、130mLを廃棄する。翌日、輸血がある場合は、同様なことを繰り返す。280mL赤血球液の供給
しか受けられない医療環境では、10mL使用で、270mLが廃棄となる。新鮮凍結血漿では、120mLのうち10mLを輸血として使
用した場合110mLを、240mLの場合は230mLの廃棄となる。血小板の場合も同様で、廃棄血液量が多くなり、献血血液を有効
利用できていない。また、複数回、頻回の輸血を受ける新生児は、ドナー数が多くなり、感染のリスクが高くなる。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

文献1から分割により、赤血球液で58%、血小板製剤で、48%のドナー曝露を減少させ、赤血球液9074単位、血小板製剤
9340単位の廃棄削減したことがわかった。文献2,3では、ドナー曝露数は約50%、血液廃棄量は約10%の減少効果があり、
安全確保及び血液の有効利用に寄与する。
参考文献1,2、3
2b

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

3817

血液製剤の院内分割マニュアル