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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (157 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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じる。
・ 現在使用している移乗支援機器は非常に良いものだが、脊髄損傷の利用者に使用する
ことが難しい等、全ての利用者に使用できるわけはない点がデメリットである。
・ 導入時にメーカーからは基本的な操作の説明を受けた程度で、どういった利用者に適
しているか等の説明はなかったが、メーカーは様々な疾患の方の動きに詳しいわけで
はないため、情報提供は難しいと考える。現場で実際に使用して自分たちで考えるこ
とが必要である。職員の手で移乗するのも技術が必要であるため、機器を使用するほ
うが容易であると思うが、特に難しい利用者への活用に対しては、専門的な知識をも
った人のアドバイスがあったほうが使いこなすことができ、機器の定着につながると
考える。
施設・事
業所E

・ 入浴支援機器について、職員の身体的負担の軽減効果はあまり感じられなかったが、
それまで浴槽に入れなかった利用者が浴槽に入ることができるようになったことで利
用者の満足度が向上した。
・ 反対に、これまで浴槽に浸からなかった利用者が入浴するようになった結果、職員の
入浴ケアの時間は増えた。例えば、週2回の入浴に対し、機器導入後は入浴ケアに要
する時間が1回あたり 30 分(6~7 人/1 人当たり 5 分)程度増えた。
・ 入浴支援機器の導入前後で介助する職員の人数は1名と変わりはない。利用者の心理
的な安定のために入浴ケアの人数は最小限にしている。
・ 入浴支援機器の使用にあたり、浴槽にリフトがドッキングしないといけないが、床の
高さが低かったため、パネルを敷いて高さを合わせている。また、利用者の体格的に
身長が高くて、膝が伸展したままの方などは、浴槽の制限もあり、使いにくい課題が
ある。
・ 事故・ヒヤリハットはあまり生じていない。意思疎通が難しい利用者は、2名体制で
入浴ケアに取り組む、又は機器の利用を見送るなどの対応を実施している。
・ 見守り支援機器の導入により、職員の心理的負担の軽減につながっている。機器導入
後も定時の巡回頻度は減らしていないが、再確認の手間は減っている。また、おむつ
交換などのタイミングを離床時に変更したことでも業務負担が軽減されている。
・ 見守り支援機器導入前までは、ベッドの柵の乗り越えが一番の懸念であったが、機器
導入以降、ベッドからの転落事故は起きていない。
・ 機器導入により士気の高まりを感じるほどではないが、機器に興味を持った職員から
「こういう機器はないのか」など、新たな要望が出るようになった。

施設・事
業所F

・ 移乗支援機器の導入後も、従来から2人で介助していた場面は引き続き 2 人で対応し
ている。
・ 移乗支援機器のヒヤリハットとして、機器を着用していることを忘れたまま、周りの
ものに接触した事例などがあるが、利用者に怪我をさせたことは特にない。
・ 見守り支援機器については、転倒予防の効果を感じている。
・ 見守り支援機器の導入意向、定期巡回などの業務の見直しは行っていないが、センサ
ー反応時に誰が駆けつけるかの役割分担を行った。駆け付けやすい居室を中心に見守
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