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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (147 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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5.

調査結果

(1) 介護現場のテクノロジー活用の全体像のユースケースの把握
1)施設・事業所の概況と、導入中の介護現場テクノロジーの具体的な活用状況
調査対象

ヒアリング結果

施設・事

・ 見守り機器(80 台)
、移動用リフト(8 台)、介護業務支援アプリ+タブレット端末(8)、

業所A

入浴支援機器(9 台)を2020年のオープン当初から導入し、利用している。
・ 見守り支援機器は、80台=全床に対して導入しており、全て稼働中である。Wi-F
i環境などは、施設オープン時からから配慮したため、通信環境等の問題はない。業
務ソフトとの連動はなし。危険度の高い方に、きめ細かい設定を変更して、予防措置
に活用している。全床だからといってアラートが出すぎ、ということはないが、見や
すくするため表示を工夫しており、PCでは20名の状況を表示し、タブレットでは
10 名だけ表示されるように調整している。調整そのものは難しくない。
・ 移動用電動リフトは一部の寝たきりになっている方に対して利用している。体重が重
い方、拘縮が激しい方、端座位が取れない方が適用対象である。8台中の5~6台が
稼働中である。
・ 職員間の情報共有や引継ぎなどもICT化している。確認できる環境にあっても確認
していない職員が一部いる等の課題がある。
・ 機器の適用の優先順位は、申し送りで対応している。
・ 日勤では、担当ユニットが1ユニットのみとなる。その場合はタブレットを持ち運ぶ
までにはならない。

施設・事

・ 見守り支援機器、床走行式リフト、入浴支援機器、介護業務支援機器を導入している。

業所B

・ 見守り支援機器は、マットセンサーと連携している。見守り支援機器は 34 台導入して
いる。全床導入している施設も知っていたが、ショートユニットには全床、それ以外
は3台/ユニットの導入としている。ショートユニットは利用者の状況を把握できて
いないため、全床導入している。対して、居住系のユニットは最小の3台とした。
・ 床走行式リフトは、各フロア4台、全体で 12 台導入している。スライディングボード
や跳ね上げ式の車いすも組み合わせて採用し、機器が使われないということがないよ
うにした。
・ 入浴支援機器は9台導入(1フロアに3台ずつ、3フロアで9台)。。当施設がユニッ
ト型ということで、個浴の機器を選定した。
・ PHSは通常のもの。インカムは使用していない。
・ タブレット端末は、介護業務支援機器、見守り支援機器の動作確認、共用部カメラ画
像確認に活用している。記録の効率化を重視し、ユニットごとにPCとタブレット端
末を配置。

施設・事
業所C

・ 移乗リフト(2 台)
、見守りは見守り支援機器とセンサーマット、移乗支援機器(装着)
(2 着)
、インカムを導入。
・ センサーマット(10 台程)は必要に応じて使用。以前からセンサーマットを導入してお
り、2021 年に見守り支援機器を導入した。
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