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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (149 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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ある。
・ 介護業務支援機器は 2008 年より導入。見守り支援機器と連携している。見守り支援機
器のデータをタブレットで確認している。タブレットを持って夜間に巡回する。夜間
の一人体制の際に、ユニットの反対側の様子がタブレットでわかる。
2)現在利用中の介護現場のテクノロジーの評価
調査対象

ヒアリング結果

施設・事

・ 見守り支援機器は、既に利用している人にとっては当然ある機器という認識なので、

業所A

評価といわれると困ってしまう。操作については、難しく感じていない。新規の職員
が苦労するということもない。見守り支援機器は、利用者の正確な状況(生活・活動
状況)把握にあたって、有効。統計も取れている。新規入所者の確認についても、1
週間程度利用して生活状況を確認する。
・ 前に勤務していた施設はセンサーマットを利用していた。見守り支援機器は反応に「時
間差」があり、センサーマットとアラートの発生タイミングが違う。だが、センサー
マットが「身体拘束」に近いと認識している。
(施設としての認識は拘束と考えている。)
利用者のやりたいことをできるだけやらせてあげたいと思っている。事故そのものは
センサーマットの方が防ぎやすい、という職員の意見もあることは認識している。
・ 移乗支援機器については、2 種類検討して研修会などで使ってみたが、装着に時間が
かかること、職員間のサイズ調整などの課題があると感じた。また、見栄え=入居者側
が受ける印象もマイナスと感じている。
・ 介護ロボットの委員会は、伝達が中心となっている。意見は出にくい。事故について
は、事故の委員会で原因究明・対策を検討している。

施設・事
業所B

・ 見守り支援機器は、職員の負担軽減だけでなく、看取りなどにあたって家族にタイミ
ングよく連絡する目的で利用している。
・ リフトの利用率は、変動するが、各フロア4台としたのは、6ユニットが3ユニット
ずつ縦に並んでおり、両端は1台ずつ、中央部分の2ユニットは間にエレベーターや
階段があり行き来しにくいため、、ユニットごとに1台の設定とした。
・ 入浴支援機器については、吊り下げタイプも考えたが個浴対応の機器を導入した。職
員が安心して介助できている。メーカーもいま新しいものを開発しているので、今で
あれば別の選択肢もあったと思う。
・ 業務支援機器は 2 種について最終検討し、大きくは変わらないと感じたが、最終的に
は費用面で選択した。
・ 直近では移乗支援機器(非装着)を追加した。また、介護業務支援機器の記録ソフト
のアカウントの追加も行っている。
・ 機器を導入したことによる施設・事業所全体の変化について、「職員確保」「職員の離
職防止」
「施設・事業所のブランド化」につながったと感じている。人材を確保するこ
とが非常に難しい中で、施設が新規オープンする際に、機器の導入等を打ち出したこ
とで職員確保の効果があった。
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