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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (156 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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ば、より定着しやすいと考えている。


また、2020 年から都道府県の半額補助を受けて、センサー付きベッドを5台導入した。



もっと多くの台数を導入できると良いが、高額であるため、施設の4エリアに1台ず
つに加えて予備の1台ということで、5台の導入とした。



現状、5台すべて活用しており、起き上がりが多い利用者に対して活用している。利
用者が起き上がった際、ナースコール(PHS)を通じて通知を受けている。



見守り支援機器の導入の際には、メーカー側から利用説明を受けた



新たな機器導入に対して保守的な職員もいるが、施設長はテクノロジーの活用に積極
的な姿勢である。現場側からも若い職員を中心にタブレット端末等の機器の活用の要
望も上がっている。



機器については、介護職員間の日常会話の中で情報共有を実施している。

2)現在利用中の介護現場のテクノロジーの評価
調査対象

ヒアリング結果

施設・事

・ 移乗支援機器の導入により、移乗に要する時間が短縮された。また、安心・安全に移

業所D

乗を行えるようになった。職員の身体的負担もかなり軽減している。
・ 利用者は、最初は少し抵抗がある様子が見受けられたが、現在は慣れ、声かけをしな
がら安全に利用できている。移乗支援機器を活用するほうが、利用者自身も安心して
いるような印象を受ける。職員の負担を利用者も感じているため、職員に対して申し
訳ないと思う気持ちが少しでも軽減されていればよいと考える。
・ 機器が大きいため場所を取る点がデメリットである。脱衣所が狭いため、足の台が折
りたためるようになるとより使いやすいと感じる。
・ 車いすの場合は足がつく位置にセットできるが、風呂椅子の場合はもう少し深くセッ
トしたくても台に当たってしまうため、その点を少し不便に感じている。
(現場職員)
・ 大柄な利用者の移乗には技術が求められ、女性だけでは大変である。機器を導入する
ことにより標準化でき、ケアの質を一定に保つことができる。
・ 2人体制であったのが 1 人でも対応可能な状態になったことで、職員の身体的・精神
的負担の軽減につながり、業務効率は上がっている。
・ 移乗支援機器を用いることで、決められた一連の動作で移乗できるため、介助者の体
調等の要因に左右されないという点で安全に介助が可能である。
・ 要介護度の高い利用者のほうが介護保険収入が高いため、機器の導入により重度の利
用者も受け入れ可能になることで経営的にも良い面があると感じる。
(管理者)
・ 以前は身体的負担から離職する職員もいたが、機器の導入により負担が軽減し、身体
的負担を理由とした離職者はいなくなった。機器を導入していることを理由に応募し
てくる求職者はいないが、見学に来た際に肯定的な反応を得られており、拒否感を感
じる方はいない。
・ 機器の活用はまだ業界全体に浸透していないと感じる。利用者も知らない方がほとん
どであるため、機器を使用して移乗されることに少し抵抗感はあるのではないかと感
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