よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (155 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

合があるため、1名での介助が難しく、足の位置を確認しながら2名で対応している。
もう 1 名の男性利用者は足裏を台につけることが可能なため、最初に足の位置を確認
すれば問題なく使用できている。
・ 排泄の際、利用者が便座に座った後に職員が個室から退出するが、その間に利用者が
誤って移乗支援機器のボタンを操作してしまい、立位の状態になっていたことがある。
再発防止のため、ボタンの位置を手すり側に変えることとした。
・ 小規模事業所のため改めて会議の場は設けていないが、日次で機器を使用している様
子を確認できるため、ヒヤリハット等への対応も日々のコミュニケーションの中で検
討している。
・ 操作ボタンは立つ・座るの2つのみであるため、操作に慣れる時間はかからず、すぐ
に使用可能であった。職員は利用者に使用する前に実際に操作を体験した。
施設・事

・ 2021 年 9 月より入浴支援機器のリフトを導入している。導入費用の約半額は自治体の

業所E

補助金を活用したが、補助金の情報についてもメーカー側から提供を受けた。入浴支
援機器の使い方についてはメーカー側より職員向けのレクチャーがあった。また、メ
ーカより定期的に機器のメンテナンスを行ってもらっている。
・ また、2021 年 4 月より離床センサーの見守り支援機器を導入した。見守り支援機器に
ついても補助金を活用している。導入時には施設内の Wi-Fi 環境もあわせて整備し、
総額で 500 万円ぐらいの支出であった。
・ 見守り支援機器の導入の際に、ナースコールも機器と連動しているものに入れ替えを
行い、離床の際はナースコールを通じて通知が来る仕組みになっている。
・ 法人としても新しい機器の導入を進める方針であり、ケアの質の向上のための支出と
いうことで承認された。小規模法人であるため、上層部に現場職員の意見が通りやす
い面もある。
・ 機器の使い方やオペレーション変更については、日々のミーティングで職員間で話し
合い、必要に応じて変更等を行っている。テクノロジー活用に向けた委員会などは特
段設置していない。
・ 新しい機器の導入に対して、不安感を抱く職員はいたが、施設の理学療法士がその都
度適切に対応したため、導入はスムースだった。
・ 利用者の家族に対し、見守り支援機器そのものの説明は行っていないが、モニタリン
グしている旨は伝えている。見守り支援機器がついていることを嫌がる利用者も特に
いない。

施設・事



業所F

1年前より、装着型の移乗支援機器を2種類、それぞれ4台と2台導入している。過
去にも補助金を活用し、機器を導入し、今年度は Wi-Fi 環境の整備を行っている。元々
やりたかったことを補助金をきっかけに取り組むようになっている。補助金の存在は、
国が ICT 化を後押しする趣旨として捉えている。



移乗支援機器については、現場の一角の使いやすいところに設置している。導入時に
メーカーから職員向けにレクチャーがあったが、職員の体形が一人ずつ異なるので、
調整が面倒と感じている職員もいる。メーカーによる定期的な調整とフォローがあれ
139