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資料5 避難確保計画の作成・活用の手引き(改定案) (34 ページ)

公開元URL https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/koreisha_hinan_follow-up/index.html
出典情報 令和3年度高齢者施設等の避難確保に関する検討会(フォーロアップ会議)(第2回 2/24)《国土交通省・厚生労働省》
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施設利用者の家族等の参加を得て実施するようにしましょう。
避難訓練への参加が施設利用者の身体的な負担になることが考えられますので、施設
利用者の負担等を考慮して施設利用者が参加する訓練はできるだけ短時間にするとともに、
訓練に参加する施設利用者を限定するなど、工夫して実施することが必要です。
避難訓練は、施設利用者を立退き避難先に移動させる訓練だけに限らず、情報伝達訓
練や避難経路を確認する訓練、装備品や持ち出し品を準備する訓練、図上による訓練など
様々な種類の訓練があります。比較的取り組みやすい訓練から実施する方法や全ての訓練
を一度に行うのではなく別日に分けて実施する方法、様々な種類の訓練をローテーションで
実施する方法など、工夫しながら継続して取り組むと良いでしょう。避難訓練の具体的な方
法については、本手引き第 9 章に掲載していますので参考にしてください。

写真 4 避難訓練の実施状況

(4) 避難訓練結果の振り返りと避難確保計画の見直し
避難訓練を実施した後には、振り返りを実施し、訓練で得られた教訓にもとづき、避難確
保計画の見直しを図ることが必要です。本項には、訓練結果の振り返りの実施と訓練結果を
踏まえた避難確保計画の見直しの考え方を記載しましょう。
振り返りにあたっては、訓練前に目的と目標を設定することが必要であり、米国 AAR
(After Action Review)の考え方を参考にして訓練を実施すると良いでしょう。例えば、避
難確保計画に定めた避難時間と比べて訓練で得られた避難時間はどうであったか、避難ル
ートの安全性に問題は無かったか、避難支援要員に過不足はなかったか、設備や装備品
等に課題や不足はないか等を確認することが考えられます。そこで課題等が確認された場
合には、避難確保計画を変更や必要な改善策を講じる必要があります。避難の実効性を高
めていくために、避難訓練を通じて PDCA サイクルを回し、避難確保計画の内容の充実と防
災体制等の充実に努めてください。

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