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資料5 避難確保計画の作成・活用の手引き(改定案) (31 ページ)

公開元URL https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/koreisha_hinan_follow-up/index.html
出典情報 令和3年度高齢者施設等の避難確保に関する検討会(フォーロアップ会議)(第2回 2/24)《国土交通省・厚生労働省》
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第5章 避難の確保を図るための施設の整備に関する事項
(1) 避難に必要な設備とその確保
施設利用者の迅速かつ安全な避難支援を実現するためには、避難に必要な設備を確保
しておく必要があります。本項には、避難に使用する既存の設備や今後整備する予定の設
備を記載しましょう。
風水害は地震や火災とは異なり発災までにリードタイムがあるため、早めの避難が原則と
なりますが、施設利用者の身体的負担の軽減や避難支援者の労力軽減、避難時間の短縮
等を図る方法として、平時にも利用できる「エレベーター」を避難設備として確保することが
望ましいといえます。
一方、エレベーターは、避難が完了する前に停電等が発生すれば、避難に使用できなく
なることも考えられます。こうした事態への対応方法としては、停電対策としての非常用電源
の設置やエレベーターの代替えとなるスロープの設置、階段昇降機の設置、車椅子等を支
援者が持ち上げることも想定した階段幅の確保等が考えられます。また、非常用電源を設
置する場合は、稼働時間に応じた燃料の確保にも留意が必要です。
いずれにしろ、避難に必要な設備については、施設利用者や避難支援者の身体的負担
や避難に要する時間等を考慮し、訓練結果等も参考にして個々の施設の特性に応じたもの
を選択する必要があります。
また、屋内安全確保を選択する場合には、施設利用者と施設職員を収容可能な広さの浸
水しない高さの部屋を確保する必要があります。土砂災害への対応としては、壁の補強や
非常用サイレン(屋外設置)等の整備が考えられます。
その他、建物や非常用電源装置などへの浸水を防ぐための設備として、土のうや止水板
といった浸水防止用設備が考えられます。

図 11 避難に必要な設備の考え方(参考)

(2) 避難に必要な装備品や備蓄品とその確保
施設利用者の迅速かつ安全な避難支援を実現するためには、避難に必要な装備品や備
蓄品を適切に確保しておく必要があります。本項には、避難に使用する装備品や備蓄品、
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