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資料1 人口減少・サービス需要の変化に応じたサービス提供体制の構築等 (9 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65728.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 介護保険部会(第128回 11/10)《厚生労働省》 |
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社会保障審議会介護保険部会(第124回)
論点③
地域の実情に応じた包括的な評価の仕組み
令和7年9月8日
資料1
現状・課題
○ 中⼭間・⼈⼝減少地域において、特に訪問系サービスでは、利⽤者の事情による突然のキャンセルや利⽤者宅間の移動に係る負担が
⼤きく、また、⾼齢者⼈⼝の減少に伴うサービス需要の縮⼩、季節による繁閑の激しさなどから、年間を通じた安定的な経営が難しく、
サービス基盤の維持に当たっての課題となっている状況。
論点に対する考え⽅
○ これらの地域において、安定的な経営を⾏うための報酬の仕組みとして、例えば、訪問介護について、現⾏のサービス提供回数に応
じた出来高報酬と利⽤回数に左右されない⽉単位の定額報酬(包括的な評価の仕組み)を選択可能とするような枠組みを設けることが
考えられないか。
地域の事情に応じた包括的な評価の仕組み(月単位で定額)
○ メリット
○ ポイント
✓ サービスの利⽤回数や時間に応じた報酬となるため、特に事業者に
とって納得感が得られやすい。
✓ 利⽤者数に応じて収⼊の⾒込みが⽴つため、特に季節による繁閑が
大きい地域や小規模な事業所において、経営の安定につながる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者は負担が軽く、利⽤を開始できるた
め、サービス利⽤のインセンティブが働きやすい。
● デメリット
✓ 利⽤者数や利⽤状況に応じて毎⽉の収⼊が変動し、地域特性や事業
所規模によっては、年間を通じた安定的な経営が困難となる場合があ
る(冬期の利⽤者減で⼤幅に収⼊が減少するなど)。
✓ 特に移動時間が⻑く、1日の訪問回数が限られる地域では、突然の
キャンセル等による機会損失の影響が大きくなる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者の受⼊れに対する収益⾯でのインセ
ンティブが働きにくい。
新たな選択肢
出来高の報酬(報酬単価×利⽤回数)
✓ 移動時間など、地域の実情を考慮した報酬設定が可能となるほか、
突然のキャンセル等による機会損失を抑制し、予⾒性のある経営が可
能になる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者を受⼊れた場合でも、収益が確保で
きる仕組みとなる。
✓ 安定的かつ予⾒性のある経営が可能となることで、常勤化が促進さ
れるなど継続的かつ安定的な人材確保につながる。
✓ 利⽤者の状態変化により利⽤回数や時間が増えた場合でも、負担が
変わらず、安心感がある。
(※)想定される事業者の提供形態や利⽤者の利⽤形態の変化等に配慮
することも必要。
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論点③
地域の実情に応じた包括的な評価の仕組み
令和7年9月8日
資料1
現状・課題
○ 中⼭間・⼈⼝減少地域において、特に訪問系サービスでは、利⽤者の事情による突然のキャンセルや利⽤者宅間の移動に係る負担が
⼤きく、また、⾼齢者⼈⼝の減少に伴うサービス需要の縮⼩、季節による繁閑の激しさなどから、年間を通じた安定的な経営が難しく、
サービス基盤の維持に当たっての課題となっている状況。
論点に対する考え⽅
○ これらの地域において、安定的な経営を⾏うための報酬の仕組みとして、例えば、訪問介護について、現⾏のサービス提供回数に応
じた出来高報酬と利⽤回数に左右されない⽉単位の定額報酬(包括的な評価の仕組み)を選択可能とするような枠組みを設けることが
考えられないか。
地域の事情に応じた包括的な評価の仕組み(月単位で定額)
○ メリット
○ ポイント
✓ サービスの利⽤回数や時間に応じた報酬となるため、特に事業者に
とって納得感が得られやすい。
✓ 利⽤者数に応じて収⼊の⾒込みが⽴つため、特に季節による繁閑が
大きい地域や小規模な事業所において、経営の安定につながる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者は負担が軽く、利⽤を開始できるた
め、サービス利⽤のインセンティブが働きやすい。
● デメリット
✓ 利⽤者数や利⽤状況に応じて毎⽉の収⼊が変動し、地域特性や事業
所規模によっては、年間を通じた安定的な経営が困難となる場合があ
る(冬期の利⽤者減で⼤幅に収⼊が減少するなど)。
✓ 特に移動時間が⻑く、1日の訪問回数が限られる地域では、突然の
キャンセル等による機会損失の影響が大きくなる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者の受⼊れに対する収益⾯でのインセ
ンティブが働きにくい。
新たな選択肢
出来高の報酬(報酬単価×利⽤回数)
✓ 移動時間など、地域の実情を考慮した報酬設定が可能となるほか、
突然のキャンセル等による機会損失を抑制し、予⾒性のある経営が可
能になる。
✓ 利⽤回数や時間の少ない利⽤者を受⼊れた場合でも、収益が確保で
きる仕組みとなる。
✓ 安定的かつ予⾒性のある経営が可能となることで、常勤化が促進さ
れるなど継続的かつ安定的な人材確保につながる。
✓ 利⽤者の状態変化により利⽤回数や時間が増えた場合でも、負担が
変わらず、安心感がある。
(※)想定される事業者の提供形態や利⽤者の利⽤形態の変化等に配慮
することも必要。
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