よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1 人口減少・サービス需要の変化に応じたサービス提供体制の構築等 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65728.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第128回 11/10)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

論点⑧

多様なニーズに対応したサービス基盤の整備

現状・課題

○ 高齢者人口が2040年にかけて増加し続け、サービス需要が急増する⼤都市部においては、増加する介護ニーズに応える仕組みを検
討する必要がある。地域の⺠間事業者による創意⼯夫とともに、地域に根ざした公的なサービス提供も重要であり、このような公と
⺠の介護事業者の⼒を組み合わせ、多様なニーズに対応した多様なサービスを提供するとともに、ICTやAI技術など⺠間活⼒も活⽤
したサービス基盤を整備することが重要である。
○ そのため、高齢者のニーズに沿った多様な住まいを充実していくとともに、多様な住まいに対応した様々なサービスを組み合わせ、
利⽤者のために提供する体制整備が必要である。(→⾼齢者向け住まいについては、別途、今回の議題3でご議論いただく。)
○ また、ICTやAI技術も活用し、24時間365⽇の⾒守りを前提として、緊急時や利⽤者のニーズに応える効率的かつ包括的なサービ
ス提供の在り方を検討することも考えられる。また、ICT、センサーやAI技術がより発展すれば、緊急時の予測の精度があがり、
サービスの業務効率性が増加していくが、そのためにはテクノロジーの⼀層の発展のための⽀援を⾏う必要がある。
(→テクノロジーの活用等については、別途、第127回(10月27⽇)にご議論いただいた。)
○ 要介護⾼齢者の在宅⽣活を24時間支えるサービスとしては定期巡回・随時対応型訪問介護看護が挙げられ、日中・夜間を通じて訪
問介護と訪問看護の両⽅を提供し、「定期巡回」と「通報による随時対応」を⾏っており、特に今後増加する都市部における居宅要
介護者の介護ニーズに対して柔軟に対応することが期待されている。
また、夜間対応型訪問介護は、夜間における「定期巡回」と「通報による随時対応」を⾏うものであり、両サービスは機能が類
似・重複しているとの指摘がこれまでもあった。
○ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護と夜間対応型訪問介護の在り方に関しては、
・ 令和3年度改定において、夜間対応型訪問介護の配置基準等を定期巡回・随時対応型訪問介護看護の基準と整合を図るための⾒
直しを⾏い、
・ 「介護保険制度の⾒直しに関する意⾒」(令和4年12月20日社会保障審議会介護保険部会)において、地域の実情に合わせて、
既存資源等を活⽤した複合的な在宅サービスの整備を進めていく観点から、「将来的な統合・整理に向けて検討する必要がある」
との指摘が盛り込まれ、
・ 令和6年度改定では、将来的なサービスの統合を⾒据えて、 夜間対応型訪問介護との一体的実施を図る観点から、定期巡回・随
時対応型訪問介護看護の基本報酬に、夜間対応型訪問介護の利⽤者負担に配慮した新たな区分を設けたところであり、「令和6年
度改定に関する審議報告」(令和5年12月19日社会保障審議会介護給付費分科会)では、「両サービスの将来的な統合に向けて引
き続き検討していくべき」とされている。

17