よむ、つかう、まなぶ。
資料3 社会保障① (46 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251105zaiseia.html |
| 出典情報 | 財政制度分科会(11/5)《財務省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
薬剤自己負担の在り方の見直し①
○ 現役世代の保険料負担の軽減と質の高い医薬品へのアクセス確保を両立するためには、OTC類似薬や日常的な疾病管理の中で
処方される医薬品などに対する自己負担のあり方を見直すことが必要。しかしながら、近年の見直しは緩慢なものにとどまってきた。
○ 薬剤自己負担に係る改革が先延ばしされてきた結果、効能・効果等が同等であるにもかかわらず、薬局やドラッグストアなどで自らOTC薬
を購入する場合と医療機関でOTC類似薬の処方を受ける場合との間で自己負担額に格差が生じており、公平性の観点からも課題。
(参考)2025年10月24日 高市内閣総理大臣 所信表明演説(抄)
これまでの政党間合意も踏まえ、OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しや、電子カルテを含む医療機関の電子化、データヘルス等を通じた効率
的で質の高い医療の実現等について、迅速に検討を進めます。
◆諸外国の例(医薬品に対する保険給付の在り方)
◆過去の保険給付の見直し(適正使用の観点からの保険除外)
【英国の例】 ~軽度な症状に対する医薬品の処方制限~
・単なる栄養補給目的のビタミン製剤の投与(2012年度)
医療費の抑制のため、重症ではない症状を有する患者に対する処方医薬品の
交付を減らし、OTC薬の購入を促すようにするため、2019年、NHS England
によるガイダンスが発行されている25。
25 NHS 、Guidance on conditions for which over the counter items should not routinely be
prescribed in primary care. (出所)「国民が安心してセルフメディケーションできるICTやIoT技術を活用したOTC医
薬品の販売・授与に関する調査研究」
・必要性のない70枚超の湿布薬の投与(2016年度)
・必要性のない63枚超の湿布薬の投与(2022年度)
(研究代表者 昭和大学薬学部 赤川圭子氏)
【スウェーデンの例】 ~薬剤費の一定額までの全額患者負担~
【仏国の例】 ~薬剤の種類に応じた患者負担割合の設定~
抗がん剤等の代替性のない高額医薬品
国民連帯の観点から負担を行うべき
医療上の利益を評価して分類
(医薬品の有効性等)
・治療目的以外のうがい薬単体の投与(2014年度)
0%
重要
35%
中程度
70%
軽度
85%
不十分
100%
年間の薬剤費
患者負担額
2,000クローネまで
全額患者負担
2,000クローネから7,117クローネまで
2,000クローネ+超えた額の一定割合
7,117クローネ超
3,800クローネ
(注)1クローネ=16円(2025年11月中において適用される裁定外国為替相場)
【改革の方向性】(案)
○ 諸外国の例(医薬品の処方制限、有用性に応じた自己負担割合の設定、定額自己負担)も参考に、必要な医療の保障と
のバランスを確保しつつ、OTC類似薬を含む薬剤の自己負担の在り方を見直すべき。
45
○ 現役世代の保険料負担の軽減と質の高い医薬品へのアクセス確保を両立するためには、OTC類似薬や日常的な疾病管理の中で
処方される医薬品などに対する自己負担のあり方を見直すことが必要。しかしながら、近年の見直しは緩慢なものにとどまってきた。
○ 薬剤自己負担に係る改革が先延ばしされてきた結果、効能・効果等が同等であるにもかかわらず、薬局やドラッグストアなどで自らOTC薬
を購入する場合と医療機関でOTC類似薬の処方を受ける場合との間で自己負担額に格差が生じており、公平性の観点からも課題。
(参考)2025年10月24日 高市内閣総理大臣 所信表明演説(抄)
これまでの政党間合意も踏まえ、OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しや、電子カルテを含む医療機関の電子化、データヘルス等を通じた効率
的で質の高い医療の実現等について、迅速に検討を進めます。
◆諸外国の例(医薬品に対する保険給付の在り方)
◆過去の保険給付の見直し(適正使用の観点からの保険除外)
【英国の例】 ~軽度な症状に対する医薬品の処方制限~
・単なる栄養補給目的のビタミン製剤の投与(2012年度)
医療費の抑制のため、重症ではない症状を有する患者に対する処方医薬品の
交付を減らし、OTC薬の購入を促すようにするため、2019年、NHS England
によるガイダンスが発行されている25。
25 NHS 、Guidance on conditions for which over the counter items should not routinely be
prescribed in primary care. (出所)「国民が安心してセルフメディケーションできるICTやIoT技術を活用したOTC医
薬品の販売・授与に関する調査研究」
・必要性のない70枚超の湿布薬の投与(2016年度)
・必要性のない63枚超の湿布薬の投与(2022年度)
(研究代表者 昭和大学薬学部 赤川圭子氏)
【スウェーデンの例】 ~薬剤費の一定額までの全額患者負担~
【仏国の例】 ~薬剤の種類に応じた患者負担割合の設定~
抗がん剤等の代替性のない高額医薬品
国民連帯の観点から負担を行うべき
医療上の利益を評価して分類
(医薬品の有効性等)
・治療目的以外のうがい薬単体の投与(2014年度)
0%
重要
35%
中程度
70%
軽度
85%
不十分
100%
年間の薬剤費
患者負担額
2,000クローネまで
全額患者負担
2,000クローネから7,117クローネまで
2,000クローネ+超えた額の一定割合
7,117クローネ超
3,800クローネ
(注)1クローネ=16円(2025年11月中において適用される裁定外国為替相場)
【改革の方向性】(案)
○ 諸外国の例(医薬品の処方制限、有用性に応じた自己負担割合の設定、定額自己負担)も参考に、必要な医療の保障と
のバランスを確保しつつ、OTC類似薬を含む薬剤の自己負担の在り方を見直すべき。
45