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資料3 社会保障① (26 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251105zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(11/5)《財務省》
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全人的なケアの実現に向けた「かかりつけ医機能の評価」の再構築(総論①)
○ 「かかりつけ医」は、平時から緊急時まで、地域住民に最も身近な立場で「全人的なケア」を提供する存在であり、地域の医療提供体
制の基盤を担うべきである。その確立に向けて、まずは、制度面・規制面の改革を着実に実行していく必要。
○ 2025年4月より「かかりつけ医機能報告制度」が導入されたものの、医療機関側の自主的な運用に委ねられている部分が多く、実質
的な機能強化には未だ課題が残る。今後、かかりつけ医機能の一層の強化・定着を図るためには、「かかりつけ医」の制度化に向けた
検討を継続的に進めるとともに、診療報酬上の評価は、かかりつけ医機能を発揮する医療機関を適切に評価できるものとする必要。
○ 現在は過渡期にあるものの、2026年度診療報酬改定では、患者本位のかかりつけ医機能の実現のために必要な制度の姿を見据え
ながら、報酬体系を再構築していくべき。まずは、①出来高払いを原則とする現行制度の中で、これまで増改築を繰り返して複雑化し
た評価項目をできる限り簡素化するとともに、②かかりつけ医機能の発揮を直接的かつシンプルに評価する報酬体系とすることが重要。
<従来>
制度

<過渡期(現在)>
制度
 かかりつけ医機能報告

なし

 機能を保有するか否かは 任意
 機能の有無を 自発的に開示
 診療報酬との 連動なし

診療報酬
 出来高払い、薄利
多売
 医療界等からの
個々の要望の結果、
評価項目が複雑に
新設・変更

診療報酬
 あるべき姿を見据えながら、かか
りつけ医機能の評価に係る報酬
体系を再構築
 まずは現在の複雑な評価項目
を平易に
 発揮された機能をできるだけ直
接的かつシンプルに評価

<あるべき姿>
制度
<国民側>
 多くの国民が自分の「かかりつけ医」を持つ ⇒ 登録制
日常の健康管理を適切に行う
地域における医療機関(病院、薬局等)を適切に
把握する
• 状態が変化したときに適切な機関に連絡・受診する
偏在対策も強化
<医療側>



 質の高い「かかりつけ医」が各地域に存在する
⇒ 十分な数の 総合診療医 が確保され、偏在も生じ
ないよう、公的な第三者機関が 認定 する
診療報酬
 制度で裏打ちされた「かかりつけ医」の
診療行為を包括的に評価(地域包
括診療料で適切に点数付け)。

制度との連動
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