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資料3 社会保障① (42 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251105zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(11/5)《財務省》
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調剤基本料の在り方①
○ 調剤基本料は、薬局の運営維持に要するコストについて、効率性の観点から、処方箋の集中率と受付回数の側面において、経営の
実態も踏まえて評価したもの。特に、集中率が高い薬局は備蓄している医薬品の品目数が少ない傾向にあり、その点で、集中率の低
い薬局に比べ低コストである。実際、経営効率の良さから、病院・診療所の近隣には多数の調剤薬局が群集している状況。
○ 過去の診療報酬改定でも、処方箋の集中率に着目した報酬の適正化が図られてきたが、現在でも、受付回数次第では集中率が高
い場合にも高い点数(調剤基本料1)が算定されることとなっており、更なる適正化の余地があると考えられる。
◆ 調剤基本料の算定要件と直近の改定状況

 地域支援体制加算1又は2を算定している薬
局の処方箋集中率と備蓄医薬品数

基本料2:
中~大規模薬局・処方箋集中率が比較的高い
薬局が算定

 2020年度改定
(1)大型チェーン薬局以外
• 基本料2の算定要件に、
「 受 付 回 数 1,800 回 超 ~
処 95
2,000 回 、 処 方 箋 集 中 率
方 85
95%超」を追加


• 基本料3の算定要件に、
中 70
「同一グループで処方箋受付

回 数 3.5 万 回 超 ~ 4 万 回 、
調剤基本料1

集中率95%超」を追加

(2023年度予算執行調査)

調剤基本料2
29点

45点

 2022年度改定
• 基本料3ロの算定要件に、
「同一グループで300店以上」(2)大型チェーン薬局
を追加
• 基本料3ハを新設

 2024年度改定
• 受 付 回 数 月 4,000 回 超 の
場合に基本料2を算定する
要件を「上位1の医療機関の
集 中 率 合 計 70% 超 」 か ら
「上位3の医療機関の 集中
率合計70%超」に変更

方 95
箋 85





処方箋集中率

備蓄医薬品
品目数平均

95%超

1,249品目 (n=55)

95%以下85%超

1,294品目 (n=140)

85%以下70%超

1,427品目 (n=188)

70%以下

1,587品目 (n=419)

※ 敷地内薬局における平均備蓄医薬品数は、1,169品目 (2023年7月中医協資料)

1,800 2,000

4,000

処方せん受付回数
(回/月)

 処方箋集中率と受付回数の分布

基本料3:大型チェーン薬局が算定

調剤基本料3 イ
24点

(2023年度予算執行調査)

集中率 (%)

調剤基本料3 ロ
19点

100%

調剤基本料2

90%
80%
70%
60%

調剤基本料3 ハ
35点
又は、調剤基本料2 29点

3.5万回 4万回

処方箋受付枚数
が少 ない 薬 局は、
処方箋集中率が
高い場合でも調剤
基本料1が算定さ
れている。

50%

調剤基本料1
45点

40万回又は
300店舗以上

グループ全体の
処方せん受付回数又は店舗数

40%
30%
20%
10%
0%
0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000
受付回数 (回/月)

【改革の方向性】(案)
○ 処方箋受付回数の多寡にかかわらず、処方箋の集中率が高い薬局は、調剤基本料1の適用対象から除外する方向性を徹底すべき。41